GO!MIKU GO!

 「渺、茫ーーーーーーーーーー!!!!!!!!
 
 こんばんは、鳩です……。
 
 エアマスター 最終巻 を読んだらスピードとパワーと根性とスピードで一気に叩き潰すスタイルがとてもとても燃えたので、最近再び廃屋に顔を出してくださったベニガタケ・ミク様をお借り上げ、「エアマスター」に仕立ててみました……。
 
 どうぞ。
 
 「う!」
 
 「お?」
 「む?」
 
 「るるるるぅぅ!!」
 
 「お!」
 「む!」
 
 「せええええええええ!!!!」
 
 地響きがして、廃屋一階の床が抜けた。
 否、隆起した。鳩と次郎が打ち合っていたその間を一本の脚が貫き、一人の女が姿を現した。
 
 「朝っぱらからどんがどんがどんがどんが!
  こちとら下でお楽しみの最中に随分じゃあねえかええ!?」
 「そいつは……失礼いたしました。」
 床をぶち抜いて中空から着地した女性が仁王立ちして言った。
 ベニガタケ・ミク。眼鏡を外すことで凶暴な人格に変貌する、激情の紅の魔皇。
 「時に、パイロープ嬢は?」
 「うるせいっつんだよ!」
 とび蹴りが次郎の口を塞いだ。蹴りは止まらずそのまま壁まで彼を押し込み、
 「たあああっ!」
 もう一方のダメ押しが次郎を廃屋の壁の外まで叩き出した。がらがらと崩れる特殊コンクリートの音がする。
 ここは逢魔の隠れ家瑠璃。あるもの全てが、『魔に属する物。』
 物は物として、きちんと魔皇や逢魔に物理的ダメージをもたらす。
 「ほら立て!」
 次郎は倒れたままピクリともしない。
 「この程度で死にゃしないだろうが。楽しみを邪魔してくれたんだ、楽しませてクレネエと、割りに 合 わ ね ぇ よ !」
 強く踏みつけるミクの脚を、次郎は顔を逸らしてかわす。
 「何がお望みで?」
 「てめえの顔は、ゴムみてえな脚応えだった。確信したよ。この程度じゃ死なねえ。そうだろ?
  オレにもやらせろよ。鳩ちゃんといちゃいちゃしてただろ、アレ、を、よ。」
 「……皆さん誤解なさるんですけどね。別に僕は戦うのが好きなわけじゃない。アレはただの訓練です。
  本当に好きなのは、殺すこと。殺し合い、です。死んじゃったり殺しちゃったりすることが好きなんですよ。」
 「じゃあ。             死んじまえば?」
 「……ふふ!あなたの二面性は、以前から面白いと思っていました♪」
 「やろう、ぜ!」
 次郎の体を跳ね上げるはずの蹴りは空を切った。代わりに回し蹴りがミクの顔面に命中し、くそ、と吐き捨てて見据えた視線の先には、素手で構える次郎の姿。
 「……戦うのは嫌いじゃなかったのかよ?」
 「殺すのは、好きだといいました。」
 「……ってめ。」
 ミクの顔がビキビキと音を立てて青筋を浮かび上がらせる。
 「舐めんなぁ!」
 両手に真パルスマシンガン、両肩に真ショルダーキャノンを顕現し、一斉砲火を浴びせかける。
 「それで結構!」
 しかし次郎はその足元。爆風が上がる遥かに手前。
 地響きと共に重い肘打ちがミクの胸元に突き刺さった。体が宙を舞う。
 「……やりますね。」
 次郎が唇を舐め、手に真グレートザンバーを召喚した。
 胴狙いの肘打ちは、まともに命中したなら内臓を貫きその場に崩れ落ちるはずだ。宙を舞ったということは、反応し衝撃を受けきったと言う事。
 次郎の予想通り、ミクは健在だった。ショルダーキャノンの砲撃の反動で態勢を立て直し、次郎を睨み付けた。
 「けっ、『一本だけ』かよ?」
 「残りの魔皇殻は、そいつには相性が悪いんですよ。」
 「そう、かよっ!」
 ショルダーキャノンが火を噴く。真横にかわした次郎の顔面に、突撃してきたミクの蹴りが突き刺さる。
 次郎の体がビルに激突し、派手な音を立てて壁が崩れる。
 
 「主の速さについていく、か……。」
 「ミクは、強いわよ?」
 いつの間にか鳩の横に立っていた、インプのパイロープが妖艶に笑った。
 「『ああなったら』、ね?」
 「……興味深いですね。」
 
 「おおらああああああっ!!!」
 続く射撃をかわした次郎にさらに真獣牙突で突撃する。次郎の体が朱に染まり、地面に沈んだ。
 「けっ!あっけねえ。」
 真パルスマシンガンの銃口が、次郎の首筋に向けられた。
 キン。
 「あ?」
 「全く、その二面性は、好き、ですよ。僕は。」
 パルスマシンガンが、割れた。グレートザンバーが一瞬で両断したのだ。次郎の手が伸び残った銃身を握り締め引き寄せ、ミクの額と次郎の額が付き合った。
 「『俺』にとてもよく似てる。廃屋の二代目首領になる気はねえか?」
 「……ざけんなよ?」
 ミクが蹴る。だがそれより次郎の拳が速かった。
 「げっ!」
 宙を舞いながらも首を向け、キャノンの銃口を……。
 向けようとした時には既に次郎は目の前に。鉄槌のような震脚がミクを地面に食い込ませた。
 「がああっ!?」
 「どうした、死んじまうのはてめえか?」
 「お前も、二重人格、かよ!」
 ミクの体が跳ね飛ぶ。次郎が笑い、ミクは歯噛みをし、力をスピードの乗った蹴りをぶつけ合う。
 
 「まるでケダモノね。」
 「虎狼、です。」
 「ころー?」
 「虎や狼のように卑怯で凶悪な、もの。三国志では、豪勇呂奉先がそう呼ばれました。……主も、随分と楽しんでいらっしゃる。」
 「楽しんでいるなら、いいか♪鳩ちゃんは、わたしの相手をしてくださるかしら?」
 「主が呂布なら、ミク様はさしずめ燕人張飛……失敬。
  ええ、お相手申し上げます。伽の修行も、他人には劣らぬと自負しておりますれば、きっと満足を……。」
 「お師匠様!」
 割って入ったのは、アリッサ。
 鳩より年上でありながら、とあるきっかけで鳩の弟子となったレプリカントである。
 「まさかとは思いますが、これから、エッチなことをなさるおつもりで?」
 「……パイロープさん、申し訳ありません。下でローションとシーツの準備をしていただけますか?」
 「わかったわ、待ってる。」
 「直ぐに、片付けますので。」
 「お師匠様、やはり……!」
 「ええ、悦楽に溺れる心算でございます。」
 「させません!」
 それを聞き、鳩は、ふ、と笑った。
 「……おいでなさい。棺を背負った龐令明。白銀の獅子、錦馬超がお相手します♪」
 言い終わると共に、銀の篭手同士が激しく激突した。
 
 「俺は、バーサーカーだぞっ!!」
 人外の威力の蹴りに次郎の体が宙を舞えば
 「俺は瑠璃最狂だ小娘っ!」
 埒外の威力の拳がミクの体にめり込む。
 激情を炸裂させる狂戦士と、孤高に生きる獣は尚も削り合うように殺しあっている。
 笑いながら。
 
 実にいい空気だ。
 
 四体の豪武の内の誰かが、そう呟いた。
 
 ごめんなさい。」
 
 
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GO!MIKU GO! への2件のフィードバック

  1. 田吾作 より:

    じゃあウチのは陳宮で。>奉先さまおっぱいにばかり気を取られて、こんなすげい人の逢魔さんだとは気づかなんだ。しかしサインインしても名前が入れられない…あ、田吾作です。(汗)

  2. きうい より:

    コツ
    サインインせずにコメントを開き、
    この Web サイトにコメントを投稿するには、Windows Live ID™ を使用してサインインする必要があります。 サインイン
    Windows Live ID をお持ちでない場合は今すぐサインアップできます。
     
    のサインインをクリック。で、その画面からサインイン。(普段使っているアカウントはでかいボタンで表示されるはず)
    すると、この画面にサインイン状態で戻ってきます。
    あとは、プロフィール情報を使用する、のチェックを外すと、このように、きうい名義のアカウントで鳩がコメントできたりするのです……。
     
    陳宮!  「呂布様は天下無双にございます!!」熱いですね……。
     
    あとミクさんとは実はほとんど接点ないのです、我々。

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