青くて黒くて銀に光る魔物

 「跳んだ高さを確認するから俺達の股間触れ。 いい感じのがきたら思わず「あひゃひゃ」って言うからそしたら勝ちね。
 
 こんばんは、鳩です……。
 
 蒼き炎(フランム)の作詞が高橋洋子様自身の手によるものであることは、評価されてよい事実だとおもいます……。
 
 廃ビルの扉を叩く影。どうぞ、と中から聞こえてきたのは男の声。
 「ただいま帰りました……。」
 灰色の髪をした少女が、ビルの中に入っていった。
 「お疲れ様。」
 ソファに座った背の高い男が、少女に声をかける。
 「……お風呂お借りします。」
 何枚かの一万円札を男の前のテーブルに無造作に投げ出すと、少女は奥の暗闇へ消えていった。
 「パティ?」
 「は。」
 シャワーの音を突き通すように、男が声をかけると、少女の声が浴室の壁面に響く。
 「僕行ってきますんで、留守番よろしく。」
 「はい。」
 「風呂上りでいいんで、下に降りて、植松さんに伝言をお願いします。」
 「……はい。」
 「『32から43になった。Bでよろしく。』とお願いします。それで通じますんで。」
 「『32から43になった、Bでよろしく。』……了解。……急ぎますか?」
 「2時間以内ならば問題ありません。」
 「了解。」
 「では。」
 「いってらっしゃいませ……。」
 扉の閉まる音。シャワーの音が誰もいないエントランスホールに響き、その後、トプ、と水に浸かる音がしてから室内は静かになった。
 
 ――――――――
 
 「おはようございます月島さん、いえ、もてなしは次の機会に。……少し、歩きませんか。悠宇さん、出来ればご一緒願えますかね?引っ込んでないで。
 ……足手まといが嫌なら別にいいですが?」
 「あは、こんにちは、今日も美しいですね璃生さん♪水鈴さんもいつも元気で。僕ちょっと圧倒されそうですよ。ああ、今日鳩は留守番です。はい。
 あ、これ?ちょっとね、花摘みに行ったら汚れちゃいまして。本当は着替えてからくるべきかと思ったのですが、あなたへの心の逸りが抑えられずに♪」
 「せーーーーーーーーらああああああああああああああああ!!!
 ごめんなさい、ちょっと真似してみただけ♪だって羨ましかったんですもん、そのどろどろした絆。僕らと似てるけど、やっぱり違うのですもの。
 で、虹子さんは決心つきましたー?養育費なら準備あるんですけどー?」
 「桜井さんにカンナさんは久しぶりですね。いやはや。落ち着きのある方って貴重で好きですよ僕。カンナさんも勿論可愛くて好きですけど、桜井さんも健気なところがね、僕もね、結構好きなの。
 細波名誉隊長どのはまだ……そうですか……残念です。積もる話もあるんですが。
 請求書の山は……この一枚、僕が払っておきます。何、お互い過疎基地同士。引け目でも偽善でも、兎に角つながりを持っていませんと♪」
 「天剣さーーーーん?
 そうそう、次の仕事の話。
 ええ、ええ、勿論♪悪いようにはなりませんよ。きちんと筋はありますし、あなたの資金源とお力にはお世話になっておりますからね♪
 これからも、愚者を絶滅させるその日まで。その日までは楽しく生きていきましょう♪」
 「風羽さーーん。あは、刹那さんはいつ見てもグラマラスですねえ♪
 今日はちょっと叫ばせてもらってもいいですか?いやいや、前みたいなあのネガティブなんじゃなくて。もっとこう、がっと叫べるネタを用意してますんで、はいー♪」
 「やあやあ新婚、でもないか、彩さんに古さん♪ヒールさんも今回はご一緒で。古さんと呼ぶのはちょっと堅苦しいのでイニさんと呼ぶのは?ダメ?じゃあシエさんは?これもダメですか。
 シエルさん、離れすぎですか。うーん。じゃあ、セイレーンの君、また。いや、結婚ていいものですねえ♪彩さんの奥さん振りってどうなんですか?」
 
 
 「お待たせしましたな、すいません♪
 お詫びと言っては何ですが、いつもより3センチほど深く抉らせて頂きましたので、多分痛くなかったと思いますよ。ではね。」
 
 
 ――――――――
 
 廃ビルの扉を叩く影。どうぞ、と中から聞こえてきたのは少女の声。
 「ただいま帰りましたよん♪」
 「……お帰りなさいませ……。」
 室内には、少女のほかに男女一組。男の方が食って掛かった。
 「ジロさんなあ、急に作戦変更とか勘弁してくれよ。」
 「申し訳ありませんね、僕もそれはダメと申し上げたんですが、どうも向こうさんの都合がよくなくて。追加料金は勿論ふんだくってきたのでどうか。」
 「ったく。」
 「お疲れ♪ 綺麗に赤く染まってるね……。」
 女性の方が声をかける。
 「ティアちゃんも染まってみます?楽しいですよ♪」
 「ま、あたしはソーセンでオナカ一杯だから。」
 「仲の良いことで♪」
 「で、追加料金ってどのくらいだ?」
 「ここに。いや、本当に助かりましたよ。6:4のお約束でしたが、これだけ上乗せってことで。」
 「……ジロさん?仕事場に行く前の寄り道はサボタージュだよな?俺その間ずっとキーボード叩いて『仕事してたんだ』。なあ?ジロさんのが年上なんだからよ。わかるよな?」
 「わぁかりましたよ。5:5で。」
 「俺が6だ。」
 「5:5で。」
 「……おーけーおーけー。クリーニング代ってコトで負けてやるよ。5:5な。プラス分出せ。」
 「ふふふふふふ……。」
 不意に笑い出した次郎に、ティアが露骨に嫌悪を示す。
 「何?気持ち悪いよジローちゃん。」
 「いや、いい一日だとおもいまして。
 明日もこうだと、いいですな。」
 
 さあ、パティ。10分後に乱取りしましょう。今回は武器全開で。
 次郎はそう言って、血に染まった上着をゴミ箱に放り込んだ。
 
 
 
 むちゃくちゃ。」
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