パティ姐 シンクロ

 「生きていることすら許さない。
 
 こんばんは、鳩です……。
 
 豚の声優依頼が返ってまいりました。
 
 プレイングはこちら……。タイトルの意味もおのずとわかろうというものです……。
 
 ハイライト。
「何やってんだい、あんた達。そろそろ着くんだ、気を引き締めな!」
 自分達に暴力を振るったクロードに、カミオンとクルスは大声で抗議していた。その抗議よりも更に大きな声を腹の奥底から出して、ペイシェントは二人を黙らせた。二人はそれぞれ、大柄な中年女性であるペイシェントに片手で首根っこを掴み上げられていた。彼女は能力を使っているわけではない。純粋に肉体を鍛えた事による成果だ。彼女の体はどこも、筋肉が盛り上がって見える。
 
 まずはジャブ。
 
 さほど高い位置には浮いていなかったシュティフタは、鳩尾にペイシェントの拳を差し込まれて、数種の体液を吐き出しながら、地に叩きつけられた。
「人を餌としか見ない肉食獣に何を思う?」
 呆然とする仲間達に、ペイシェントは背中を向けたまま、落ち着き払った声を発した。
「害なら排除する。それはあたしらだけじゃなく、ニンゲンの生き方だろう?」
 シュティフタは魔物。魔物は人間の敵。人間の敵は神魂の一族の敵。故に神魂の一族は魔物を倒す。故に彼らはシュティフタを倒さなければならない。掲げた拳を振り下ろさず止める事に、何の意味がある?
 ペイシェントは己の属する神魂の一族の役割に忠実だ。彼女の行動を鏡の如く映しとる土くれの人形が、彼女と同じように、シュティフタへとどめをさそうと、頭部を破壊しようと、容赦など微塵もなく、鍛え抜かれた拳を、勢いに乗せた。
「待ってくれ!!」
 叫んだのはクロードだった。拳はぴたりと止まった。ペイシェントが肩越しに睨みつけ、クロードに理由を問うた。
「‥‥シュティフタがパパと呼んでいる男こそ、長の言っていた禍魂の一族だ。その男の情報が欲しい」
「そうかい」
 特に変わらない語調で返事をすると、ペイシェントは了解の証として一歩引いた。
 フック。
 
 サレガの周囲には平原が広がっている。心安らげる風景。点在する花畑の一つに、クロードはシュティフタの亡骸をおろした。
「馬鹿げてるよ」
 吐き捨てる、とも形容できるくらいの語調で、ペイシェントが感想を述べる。
 とどめ。
 
 ……おばちゃん酷すぎる。ゆえにおばちゃん!
 
 満足だけど見てる人的にはどうなのか。鳩ですらちょっと引いてしまった徹底振りに、(いや、狙ってはいたのですが目の当たりにするとやっぱひでえなと)やや心配。
 
 やや心配っていうか我に返ると趣味に走りすぎた気がして……。うへ、何このコウカイ(ダブルミーニング)オナニー。もっとオリジナリティで遊んでもよかったのに、「バケモノは排除されるべき」というテツガクを押し込んでしまいました……。
 
 ちなみに、何故ペイシェントなのかの種明かしはネットを探してみましたが無かったので、お手持ちの英和辞典でPatienceを調べてみてくださいませ……。
 
 Patientじゃダメじゃねえか、っていう突っ込みは甘んじて受けまする……。鳩すっかり誤解してました。
 
 ……そう、つまりは、そういうことなのです。」
 
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