暫定的な現在過去未来

 
 
 「……。
 
 そうか。
 
 こんばんは、鳩です……。最近はLOに出ている少女たちより年上になってしまったことが悲しくなってきます……。いろいろな部門で『最年少』という称号が取れていたはずの年齢を少しずつ過ぎ行く悲しみ。
 
 今となってはパチンコもひとりでできてしまいます……。やらねえけど。鳩はネトウヨ。
 
 
 美希 は  い い ゆ と り。
 
 
 ……いいからお前等ぬこと(=(ぬこ+まこと)*ぶるま)でも見てろよ。
 
 マジレンジャーは空助さんから教えてもらったこれです……あれ?
 
 
 妄想シルバーレイン
 
 ゴーストタウンで捕まえて
 
 いつもの廃墟。どこかの廃墟。
 銀誓館学院の生徒たちにとっては「お馴染み」の、ゴーストタウンと呼ばれる、魔の巣窟。
 
 「お任せを。」
 
 3人のパーティの中から進み出たのは、丘・敬次郎。腰に結わえた忍者刀に手をかけて、奥まった部屋から出てこようとするゾンビに駆け寄った。
 さくり。さくり。
 狭い壁の間を刀が踊ると、腐った肉が枯葉のようにあっけなく落ちて、ゾンビは死んだ。
 
 「ナタの重さとカミソリの鋭さ、おまけに、日本刀よりちょっと小回りが利く♪」
 「はいはい。」
 「およ、結構いい詠唱兵器が落ちてるな。」
 
 二人がゾンビの周辺をチェックしている間に、丘は狭い壁際から脱出し、刀を振って血肉を落した。
 
 「それにしても全く臭い肉だ。死ぬ価値しかない。」
 
 吐き捨てた言葉は残りの二人には聞こえたかどうか。
 彼らは丘の様子を無視して、既に先を急いでいた。
 
 「待ってー♪」
 「早く来い。」
 「お前は居なくても構わないけどな。」
 「あははは、参ったな♪」
 
 割と酷い言葉にもめげない丘。実力不足は分かっている。だからこそ、弱いゴーストで経験値稼ぎ。
 バカにはならない、銀誓館学院の生徒の実戦訓練では、こういう下級のゴーストの群れを倒すと言うことが既に主流になっている。
 
 「次、曲がったら出るんだっけ?」
 「固めのリリスが出る。」
 「離れて魔弾の射手でいいですかー?」
 
 どの廃墟のどの地点にどういうゴーストが潜んでいるか。もはやそれはデータとして蓄積されてしまっている。
 それほどまでに生徒達はこの廃墟を蹂躙し、それでもなお、この廃墟には死に切らぬ魂が溢れかえっている。
 もう、さまよえる魂を浄化する、何てきれいごとは通用しない。何しろそんなものが無尽蔵にあることは、そこかしこの廃墟がいともあっさりと証明してしまっているのだから。
 
 「何もなーし。」
 「次行こうか。」
 「アビ回数は……僕もまだ大丈夫ですかね。よろしく♪」
 
 蹂躙。そう、蹂躙だ
 不幸な魂を少しでも救おうと言う正義ももはや言い訳には役者が足りない。
 一方的な搾取。救われぬ魂を叩き潰すことによって得る、という、略奪。
 
 『バケモノと思わなきゃやってられないさ』
 
 いつか、とある先輩がこう言ったのを丘は覚えている。
 だが、その言葉が方便ほどの意味も持っていないのは、すぐにわかったことだ。
 バケモノとわざわざ思い込もうとしている奴なんていない。
 目の前に居るのは、人間じゃないバケモノそのもの。そうとしか感じていない、感じられない。『思い込み』なんていらないぐらい、奴等はバケモノ。怖い、恐ろしい、醜い。『だから倒す』。
 成仏とか救うとか、そんな概念なんぞとうに消え去っている。
 
 「丘?」
 「あいあい♪」
 
 声にあわせて水の刃を飛ばす。
 バケモノの肉に突き刺さり、血を噴き出させる。
 
 「それにしても、ゾンビは腐肉、幽霊は実体なし、リリスは死んだら消滅。つまらんですなあ。」
 
 ちりちりと消え行くリリスの姿を眺めつつ、丘はため息をついた。
 ここには新鮮な肉はどこにもない。あるのは腐臭と濁った闇と殺意だけ。訓練にはもってこいだが、同時に、ゴーストの本質を忘れさせる場でもある。
 
 教室の運命予報士は、主にリビングデッドの被害を告げる。不幸にして死んだ魂がリビングデッドとなり、人を食らっているのだと。
 そういう話を聴けば、我々は、救われぬ魂を救ってやるのだ、という自覚にも目覚めよう。
 「不幸から助け、幸福にする」という落しどころもある。
 
 ここには何も無い。善意も正義も朽ちて果てる、ただの廃墟。力失った理不尽共が際限なく群れてただうろつく地獄の釜。
 時々こうやってお玉を突っ込み掬い上げてやるだけだ。
 それでも食った端から怨念は補充されていく。
 
 「人間は、つまらないな。」
 
 丘の呟きを、仲間の二人が聞いていたかどうかは分からない。
 
 「未練を残して死にすぎだ。あんまり多すぎるから、味方をしたくなっちゃうじゃないか。そっちの方が正義(メジャー)だと思っちまうじゃないか。」
 
 ほぼ全ての人間が、未練を残して死に、ゴーストになるのなら。ゴーストとは言わずとも浮かばれぬ魂になるのなら。
 救いなんて必要なのか?救われないことが当然(メジャー)なら、救ってしまう事は悪(マイナー)じゃないのか。
 
 そう思いたくなるほど、ゴーストタウンには幽霊がいつも溢れている。いつも、いつも、いつも。
 不幸に死んだ魂は確かに多い。そしてそれは時代を超えていき続ける。
 それでも、この数の前では、救ってやりたいという建前が色褪せる。『いくらでも出てくるから殺して稼げ』、そう思ってしまう、当然(メジャー)のように
 
 「……もっと。よく死んでくださいよ。」
 
 悪党である丘の最終到達地点は、そこだ。
 如何に満足して死ねるか。満足できず半ばで死んでも、それまでにできる欲望は果たしきったか。死に絶えてから諦めがつくほどに死に絶える直前まで足掻いたか。
 お前たちは、自我もなくなってまでうろうろして、何をしている。救いを待つという意思すらもなしに。
 
 丘も。筧次郎、小鳩も。よりよく死ぬために生きているのだ。
 正義(メジャー)が悪(マイナー)を滅ぼす。その正しさを信じて、その正しさに殉じるために生きている。生きているのに。
 
 「死に際して不幸だった魂がこんなに多い、ってのは。」
 
 多すぎてもはやゴミ。万単位の生徒を抱える銀誓館が全力で滅ぼし続けても一向に減りはしない。
 多少沈静化するなら可愛げもあるが、そんな気配も無い。
 
 お前ら本当は不幸なんかじゃなかったんだろ。
 不幸だと感じても取り除く努力もせず、自縛霊になれるほどの執着も無いまま、死にたくないとわめいたら相応しいモノになっただけ。
 ただの「普通の人間」だぜ。
 
 丘もそんな奴らを救ってやる気なんてさらさら無い。だから、『腐った臭い肉』でしかない。わめきもしない、抵抗もしない、気持ちよくも無い。
 比較的能動的でいい肉を持つリリスたちは、残念ながら死体が残らない。
 
 つまらない。ここには、デザートがないんだ。殺した後に来るはずの当然の報酬が無い。血が無い。命がない。悲鳴が無い。背筋に響くエロスがない。
 
 だから。
 
 「お前たちはゴミだ。」
 「気分乗ってきた?丘。」
 「コンビネーション行くぞ。」
 
 「ただの、ゴミだ!」
 
 片付けてすっきりする、それだけの価値しかない、屑のような生き様のカス!
 
 
 
 
 「だから。我々は♪」
 「清掃業者なのです……。」
 
 丘の静かな叫びを聴いて、白い男と銀の女が、廃墟の奥で笑ってつぶやき、若い肉を待ち構えている。
 
 
 またあした。」
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暫定的な現在過去未来 への3件のフィードバック

  1. 貴子 より:

    こんばんは 連日お邪魔します
    宅の丘君をGTへご同行願いました所 面白い事態が起こったので
    事実を元に うちの娘の日記という形でご報告をば。
     
    7月31日同じキャンパスの同学年の水練忍者さんと一緒にGTへ行った。一度紡実ちゃんに協力してもらって制覇したいちご貴族。水泳部なの…かな 競泳用の水着で少しビックリしたけど、とりあえず様子見で入り口近くの自販機のボタンを押してゾンビとかと戦闘を開始したんだけど…
     
    その人、いきなり物陰に隠れて魔弾の射手を唱えてじっとこっちを見てた。
     
    私は補助系魔法を使わずに敵に攻撃してその人が戦闘に加わってくれるのを待ってたんだけどその彼は次に隣の部屋へ移動して扉の向こうの影からじっと見続けるだけで。おかしいって思った。 臨機応変に対応するよって言ってたのに。同学年だし 手伝ってって言おうと思ったけど言えなかった。高等化したゾンビたちに囲まれながら じっとり感じる視線が嫌で。見下してるみたいで…
     
    はっと気付いたら 彼は隣の部屋から敵の真後ろにいたのにそれでも見ているだけだった。結局 一人で高等化したゾンビたちを倒した。その人は 最初のアビリティを使う以外何もしなかった。
     
    だから薄ら怖くて、その先に進む気になれなくて入って早々ごめんなさいって謝って帰ることにした。「もう少し強くなったらまた誘って下さい♪」ってその人…丘君は言ってたけど… もう誘わない。
     
    後で良先輩に話したら「同学年の男の子と二人きりでいちご貴族はちょっと頂けないなぁ狼にならない様に必死だったんだよ彼は きっとね」って からりと笑って頭を撫でてくれたけど。見上げた先輩の表情は見えなくて。仕方ないからこっくり頷いて 今度は良先輩か女の子と行くって指きりをした。
    でもやっぱりちょっと違うって思う…狼は狼でも あの目はもっと違う類の獲物を探してたんじゃないかなって。
    (御園生 深夜の日記より)
     
    戦闘を本気で傍観していた丘君に「何故~~??」と叫び焦りつつも
    あまりのらしさに笑ってしまった一幕でございました。
    あ、深夜はちまっとヘソを曲げていますが またお連れすることもあるかと思います^^
     

  2. きうい より:

    正解は、「射撃後衛シフトから装備だけ爆水忍者仕様に変えたけどGTの作戦はそのままだった」ですね。
    プールのアビと作戦だけで満足してしまっておりました、ご迷惑をおかけしました。
     
    丘は本当にダメ人間であるということが客観的にも証明されて、鳩としては大変喜ばしいです。
    それはそれとして、8月1日夜の内に、GT作戦も更新しておきます。

  3. きうい より:

    うはあ、空助様の書き込みだあ、くんかくんかくんかくんか……取り乱しました。
     
     
    懐かしい。もう、深夜嬢に放置プレイかけて1年以上経つのですね……。
     
     
    エルフの娘さんは陰気ですか。
    いつもどおりにネガティブですか。どうですか。

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