かわいいだけが正義

 「
 
 12月31日から1月1日周辺(二泊)まで神奈川県川崎(ではないかもしれない)のビジネスホテルに鳩と一緒に泊まる勇気のある方を募集しています。
 
 
  ちなみに、鳩は二泊予定。30日入りだと思われ。
 
 
 やっば、濡れた。
 
 こんばんは、鳩です……。
 
 『インテグラ 鳩』で検索してくれた方は……何だ。
 
 
 妄想シルバーレイン
 
 風船みたいにけしからんおっぱい
 
 「だからなんであなたはそう、思いついたことをそのまま書くのですか。」
 「……鳩の文章の全ては思い付きです。」
 「全てと来たもんだ。」
 
 フィクションであり実在の人物団体とは関係ありません。
 
 「ともあれ、このデータを。」
 「ふむ。
  データっていうか動画ですよね。」
 「……すみません、大仰に言いたくて。」
 
――――
 
 筧・小鳩謹製のGT攻略ビデオ(でもGTそのものを破壊してしまっているので役には立たない)を鑑賞する、丘・敬次郎と、
 
 「まさかの御園生・深夜ちゃんです。」
 「誰に言ってるんですか?」
 「よのなか。」
 「はあ。」
 
 やっぱりこの丘君という男子は……苦手、というか、よくわからない。
 深夜の繊細な顔立ちが困惑に歪む。
 
 互いの背丈もあるのかもしれない。
 丘の背が彼女に比べてかなり高いのであれば、存在感も相まって「こういう人なんだなあ」と距離をとりやすくもあるのだが、丘の背は女子である深夜に比べて低い。
 自然、同級生というよりは、「変な子」という印象を持ちやすくなる。
 
 隣の笑顔を覗くのも癪なので、画面を見ることにする。
 あんまり趣味のいいものではないが、誘われた以上は、付き合わないと悪い気がするから。
 
 「今日はお越しくださりありがとうございます。」
 「あ、はい。」
 
 つい敬語に。
 
 「前にいちご貴族に連れて行ってもらったときはすみませんでしたね。」
 「あー……いや。はい。えーと。」
 
 ゴーストタウン・いちご貴族。
 深夜は、(どんな気まぐれでそんなことをしたのかは見当がつかないが)同級生であった丘とペアを組んで乗り込んだことがあるのだが、その際丘はなんとゾンビに囲まれる深夜を遠巻きにして、何もしなかったのである。未だにその意図は不明。
 
 「次からはちゃんとしますので。」
 「うん。」
 
 次なんてあるのだろうか。
 
 ざくり。ばきり。
 残虐な音がスピーカーから絞りだされる。二人の目が画面に向かう。
 
 「……(きついなあ……)。」
 
 ここは視聴覚室。
 B組の丘に放課後ちょっと付き合って欲しいと言われ、断る言い訳も見つからないままうんと言ってしまった深夜。
 GTのお誘いか、それとももしかして恋の告白かと身構えていたらこれである。
 もう、さっぱり意味がわからない。
 興味の無い趣味につき合わされている、と言ったところだろうか。
 ……その割には、「面白いものがあるから」と言った「喜んでくれるだろう」という期待を含んだ言葉は全くなかったが。
 
 「まだお時間あります?」
 「ゴーストタウン?悪いけど今日はちょっと宿題が多くて……。」
 「ビデオ、見てました?」
 「え?」
 「あれ、僕の師匠です。」
 「……そうなんだ。」
 
 ゴーストを相手に戦っていたのは、白いコートを纏った長身の男性と、灰色の髪を丘と同じツーテールにまとめた、背の低い少女。
 
 「どっちが?」
 「どっちも。」
 「ふうん……。」
 
 興味なさげなため息に、構わず丘がまくし立てる。
 
 「あんまり気持ち悪がりませんでしたな。」
 「別に、見慣れてるから。」
 「うちの相方は吐きましたけど。」
 「……。」
 
 画面の中の二人は、確かに悪趣味な戦い方をしていた。
 悪趣味というよりは……作業のような。
 男のナイフはあらかじめ決められているかのように滑らかにゾンビを切り裂いたし、少女の拳は掠めただけでリリスの顔をそぎ落とした。
 作業用の機械にゴミが巻き込まれていくような、容赦の無さ。手際のよさ。そして、それを実現する圧倒的な実力。
 
 ……思い返してみるに、異常だ。
 ああ、そうか。確かにこれは、『気持ち悪い』。
 彼らは、戦っていない。ゴーストに戦いの機会すら与えていない。先手を打つとかそういう戦術的な意味ではなく、只管夢中に殺戮している。
 笑う暇も無く。
 休む暇も無く。
 行列を成すアリを潰すように事も無く。
 
 「……強いんだね……。」
 「自慢です♪」
 
 丘がニコリと笑った。
 
 「僕はあれにならなければ。」
 「あれに。」
 「里の首領がうるさいんですよ。
  『わたくしたちはもうすぐいなくなってしまうのですから、あなたは全てを受け継がなければなりません』と。」
 「……ご病気なの?」
 「さあ?
  『元々この世界の住人ではないから、跡継ぎを見つけた以上もうこの世界は僕らを長居はさせてくれません』とか何とか。
  もっと詳しい話も聞いてはいますが、ここで話すと電波野郎と思われるのでやめておきます♪」
 「何で、わたしにそれを?」
 「僕をゴーストタウンに誘ってくれたので。」
 「……。」
 「それもペアで。」
 「……。」
 「別に、意識があるとかないとかどうでもいいんですよ。
  女の子に誘われるということ自体にどきどきしましたし、ときめいたんです。
  あなたがどう思うのであれ、恩返しはしなくてはいけないと思いまして。」
 「それは……ありがとう。」
 「秘密を共有しようかと。」
 「……え?」
 「これで、『あなたは、我々の物語の一員になった』。」
 「…………え?」
 「だから、『これからもよろしく』♪」
 
 我々の主(あるじ)のために。
 彼の福音を響き渡らせる使徒として。
 
 「なかなか、難しいですよ。次郎さん。」
 
 挨拶もそこそこに足早に出て行った深夜の名残。
 座っていた椅子の暖かさに触れながら、丘は苦笑した。
 
 まだ、彼の瞳は黒く染まりあがってはいない。
 
 
 
 ……。
 
 ごめんなさい。
 
 続く。」
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