小さな天使

「もっとすごい不幸はたくさんある。
 
 気持ちはわかるが、見ていて不愉快だからとっとと立ち直れ。
 
 こんばんは、鳩です……。
 
 バスローブ
 
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 この作品は、株式会社トミーウォーカーの運営する
『シルバーレイン』の世界観を元に、
株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。
 イラストの使用権は作品を発注したお客様に、
著作権は竜徹に、
全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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 キャラクター   :丘・敬次郎(b25240)
 商品名      :イグニッションカード
 料金       :★4.5個
 サイズ      :横480×縦640ピクセル
 完成予定日    :2008年7月27日
 発注文章     :服装:白いタオル地のバスローブとスリッパ。
左手はポケットに、
右手は詠唱兵器のナイフ前に突き出しているところです。
髪型:黒髪のツーテール。
ポーズ:首だけ俯き加減で上目遣い。多少風をはらむようなポージングがよいです。ステップを踏んでいるようなポーズであったり、倒れそうに傾いているポーズであったり。
表情:鋭い目つき
塗り:通常塗りでお願いします。
体型:背が低めの男の子です。
顔:かっこいい、が一番イメージに近いです。髪型があるので、結果的に可愛くなってしまっても問題はありません。
性格:任務に対しては強い使命感を持っています。その心情を表明していただけると嬉しく思います。
その他:データ通り、身長は低めで体型は精悍(ややがっしり)。骨太な女の子みたいな感じです
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 ……。
 
 なんというふともも……。
 
 もっと斜に構えて、長いローブがゆらっと風を孕んでいる構図を思い浮かべていたのですが……。
 
 これは……けしからんですね。はぁはぁ。
 
 
 はっ!鳩としたことが、自分で作った手先に性的興奮を……!
 
 ……やはり、太ももというのは、男女問わずその肉感に強く魅了を催す箇所なのでございますね……。
 
 
 妄想シルバーレイン
 
 気まぐれの正義
 
 「あ、お屋形様。」
 「何を見ているのです。」
 
 丘・敬次郎の生まれ里にて、彼は自室でインターネットに興じていた。
 
 「これ。」
 「ああ、それですか。」
 
 それはとあるブログの記事。
 容疑者やその親族が自殺し、真相を追っていたというジャーナリストも変死したという、過去のとある事件を扱っていた。
 政財界の深いところが関わっている……という、『噂』。
 マスコミでもほとんど取り扱われず、発表された証言なども二転三転し、
 さまざまな疑惑が生じるには十分な経過を辿ったという。
 
 「やっぱり本当なんでしょうかねえ?」
 「調べてみます?」
 
 丘が振り向きお屋形様と目を合わせる。
 にっこり笑うその目はアイスブルー。
 
 「……それは正式な任務、ということで?」
 「お望みならば。」
 「……。」
 「例えばね。」
 
 里長が彼の隣に座って、居住まいを正した。
 
 「警察が悪いことをしてそれを隠蔽しているとか、
  政治家が人殺しをしてそれを外に出ないようヤクザに押さえさせてるなんてことは、
  宇宙人の存在を政府が隠しているんだ、などという戯言と大差ありません。
  どちらも情報元のない主張でございますから
  そうならば、事実はどうあれ、
  『そんな漫画みたいなことあるわけない』
  『そんなひどいことはあるはずが無い』
  と考えたがるのが日本人というものです。
  ……平和ボケしていると言われればそれまでですが、それは日本人のいいところでも、あります。」
 「……はい。」
 
 確認するような視線に、丘は気圧されて相槌を打った。
 
 「目的をなす為に犯罪を犯す、ということに思い至らない。
  これは、他の国民には凡そ見当たらないすばらしい倫理感です。
  差別をしないのが『当たり前』
  酷いことをしないのが『当たり前』
  幼いころからもう、正義感の塊と言ってもいい、悪に対する敏感な嗅覚が備わっていて、
  他人もその嗅覚を持っていると信じるが故の『悪い人などいない』という信仰が、日本人を強く支えている。
  国際的にはどうしようもなく甘い考えではありますが、わたくしはその性根をとても素晴らしいと評価している。」
 「……はい。」
 
 丘は、里長の手が微かにこわばったのを視界の端に捉えた。
 
 「その、日本人の当たり前を、何の良心の呵責も無く、官憲が踏みにじる。
  わたくしどもはヤクザでありますし犯罪者でもありますから、
  糾弾できる立場にはありません。
  しかし、仮にもカタギの代表たるべき国の官憲が、ヤクザのような事をしている。
  否、ヤクザでも損得勘定が先にあって、その方法が逸脱しているというだけだ。
  こいつらは私利私欲の為に、財を湯水のように使って『ヤクザごっこ』をしている。
  官憲としての責任も人を殺すという覚悟も何も無いままに、
  ただうわべだけ、ヤクザの真似事を。
  ……不愉快極まる。」
 
 丘の背筋に寒気が走った。
  
 「我々ヤクザは社会のゴミです。死んでしまった方がいい。
  なれば我等が率先して自殺するのがもっとも正しいことなのですが、それはできない。
  わたくしどもは、
  『人類の敵が残らずこの世から無くなる』という夢を確かに叶えてから死にたいのですから。」
 「……。」
 
 丘の狂気は所詮、この偉大なる師から受け継いだものに過ぎない。
 だから今、丘は震え上がっている。
 誰もが生涯に一度は抱えるであろう破滅思想を、この里長は本当に実現させるつもりである事に。
 
 「丘。正直に答えなさい。
  この事件の真相、暴くべきだと思いますか。」
 「……はい。」
 
 悩みはしたが、丘も日本人だ。
 陰謀論がまかり通る世の中など願い下げ。
 全ての犯罪は明るみに出し、
 全ての悪は断罪されると保障し、
 心をざわつかせる全ての確証無き噂を証明したい。
 
 「丘。この件は正直あなたの手には余ると判断します。
  しかし、里長であるわたくしは、わたくしの単なるエゴで、
  この件の真相を究明し、クズを断罪したいと思っております。
  金は入らぬかもしれませぬ。
  瑠璃の名を出すことすら許されませぬ。
  『瑠璃の責任者が命じること』では到底ない。
  丘。正直に答えなさい。
  この任務、お前が行うに値しますか?」
 「……。」
 
 視線を自分の手に落とす。
 15年間寄添い、一緒に行きた手。
 凶器を握った手。
 ゴーストを殺した手。
 少女をなでた手。
 キーボードを叩いた手。
 組み手で打ち合った手。
 生涯の全ての暴力と慈しみを請け負ってくれた、その道具を、丘はじっと見つめた。
 この手に余る。多くの仲間の助けが必要だ。それでもやるか。
 しばらくそうして自分の遍歴を振り返ってから、丘は口を開いた。
 
 「お屋形様が手に余ると判断されるなら、そのとおりでございましょう。」
 
 茶色の瞳が、まっすぐにアイスブルーの虹彩を見返す。
 
 「なれど、僕個人のエゴを申し上げるなら、
  これは明らかにしたい。
  僕も権力を傘に全てを隠蔽しようとする奴らを酷い目に合わせたい。
  白日の下に明らかにしてやりたい。
  それが瑠璃の益になるなら、喜んでやりましょう。」
 
 里長はクスリと笑って。
 
 「人員の整理と、作戦会議が必要でございますね。
  あとは、お給金の算段と。」
 「そうですね。」
 「すぐにとは参りません。
  丘、まずは関係者を洗い出しなさい。
  金を持っていそうな奴を見つけます。そいつから搾り取って充填しましょう。
  また、その中の一人に我等の行動の責任をひっ被せます。」
 「御意。
  作戦会議はいつから?」
 「一週間後。
  それまでに関係者の情報を洗っておくこと。
  ネットで拾えるような情報など、いりませんよ?」
 「心得ております♪」
 「では。人外たる我等は敬愛する人類の為に。」
 「ヤクザたる我等は、我等を支えるカタギの為に。」
 「殺します。」
 「叩きます。」
 「晒します。」
 「砕きます。」
 「瑠璃はただ妖怪を滅ぼすために。」
 「存在はただ怪物を倒すために。」
 
 二人は握った拳を強くあてがった。
 
 「「ヒトを愛するが故。」」
 
 黒と灰のツーテールが、徐に揺れた。
 
 以上。
 
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