死ぬまでヤろうぜ

 「笑わせてくれるだけならいいよ。
 
 そんな奴が金や権力を持って、大きすぎて見えないぐらい肥大してこのダイスキな故国にはびこってると思うと、
 
 殺したくなるってだけ。
 
 
 こんばんは、鳩です……。
 
 
 妄想シルバーレイン
 
 リテイク&リテイク
 
 「はい、もう一回。」
 
 小柄な女が血塗れた白い腕を振ると、森の茂みに赤い斑が散った。
 目の前に倒れる黒髪の少年は腹部を押さえていたが、衣服にも身体にも流血の後は無い。
 
 「便利ですよね、やはり。」
 
 女がそういう目の前に、少年が立ち上がる。
 
 「痛いものは、痛いです。」
 「そうでしょうとも。」
 
 ここは忍者の里。
 女は里長で、少年は下忍。
 
 「実に効果的な訓練です。」
 
 少年は能力者だ。
 その能力をとある技術によりカードに封じ込めることで、一般人を装うことができる。
 そして、「人間のレベルで」致死のダメージを受けた場合は自動で能力が解放され、戦闘態勢に入れる仕組みとなっている。
 
 「わたくしもそうでした。
  もしかしたら、わたくしの前の世界もそうだったのかもしれませんね。
  わたくしどもの世界も、あなた方の世界も、創造主は同じ由来の神ですから。」
 
 そういいながら女が平手を前に出すと、少年も応えるように構える。
 女が首を振ると、少年はカードを取り出し、装備と共に能力をカードに仕舞い込み、改めて開いた手を構えた。
 
 「何度でも死ねる♪
  素晴らしいことですよね。」
 「そうですね。」
 
 致死のダメージを受けても自動で回復する。
 それならば、何度でも殺してかまわないということだ。
 命の心配をすることなく、命を奪える威力の攻撃を打ち込める。
 他の誰より死から遠い場所に居続けながら、他の誰より死に近い攻防を学べる。
 
 里長の女――――かつて逢魔・鳩と呼ばれたもの――――は、これをただこの上ないメリットと考えていて。
 
 「いらっしゃい。」
 「……はい。」
 
 能力者の少年――――今、丘・敬次郎と名づけられたもの――――は、肝臓、心臓、肺、脾臓、脳、頚動脈、下肢動脈、これらをただこの上ない膂力の悪魔に捧げ続ける。
 
 それを繰り返せば、何を恐れようモノであろう。
 手足を折られるとも、心臓を潰される絶望には敵わぬ。
 
 
 少年が繰り出した拳を、女は握って引き込む。
 
 
 それを繰り返せば、何が彼を脅かすであろう。
 心臓を潰されようとも生きていられると体感すれば、肉体の損壊をいくらでもBetして相手の命を勝ち取れる。
 
 
 少年も流石に学ぶ。身を丸め腕を胴の前に畳み防ぐ構え。
 強固に筋を固めて来るべき打撃に備え。
 
 
 女の拳はその覚悟ごと、腕と胴を一直線に貫いた。
 
 
 「さあ、もう一回♪」
 
 
 以上。」
 
 
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