6/17 きょうのレミエラ

 「無理というものです。
 
 わたくしはあなたに迷惑をかけることをちっとも悪いことだと感じていないんですもの。
 
 もっと嫌がって苦しんで痛がってほしいと思っているぐらいです。何故生きているんですか?
 
 
 こんばんは、鳩です……。
 
 
 まずは本日のレミエラ。
 
●ケイジ・レミエラ・16
タイプ:レミエラ
EP修正:0 威力:-2 射程:0 受け:0
A効果:0.2 魔法A効果:0
魔力:△
命中:0
体力:0 器用:0 敏捷:0 直感:0
知力:0 精神:0 HP:0 MP:0
着脱:可
解説:このレミエラは次のような効果を持ちます。
太陽光を蓄積する性質を持ち、余分にAP1を消費すると精霊魔法「サンレーザー」の威力が+4されます。習得者のみ使えます。
精霊魔法「ライトニングサンダーボルト」の射程を3分の1にする代わりに、効果範囲を60度の扇状に広げることができます。習得者のみ使えます。
魔法阻害の効果により、神聖魔法[黒]の判定に-2されます。
MP10を消費して目を閉じると、聴覚、嗅覚、味覚、触覚が鋭くなり、判定に+2の効果があります。効果は目を開けるまで持続します。
このレミエラを装着したアイテムをかざして、精霊魔法[水]のクリエイトウォーターを使用すると、桶一杯分の日本酒がわき出ます。湧き出た酒は本物で、効果時間が切れた後でも残ります。

 とりあえず酒呑もうぜ。
 
 
 
●ケイジ・レミエラ・5
タイプ:レミエラ
EP修正:4 威力:1 射程:-10 受け:0
A効果:0.5 魔法A効果:0
魔力:○
命中:0
体力:0 器用:0 敏捷:0 直感:0
知力:0 精神:0 HP:0 MP:0
着脱:可
解説:このレミエラは次のような効果を持ちます。
MP10を消費すると、料理に関する知識の判定に+1の修正を得られます。
このレミエラを装着した投擲武器が射程範囲内にある時、MP1を消費することで最後に使用した者のもとに戻ってきます。戻ってきた武器は1APを消費することで受け取ることが可能です。なお、戻ってきたアイテムを受け取れない場合は、ダメージを被ってしまいます。
 
 リターーーーーン!
 
 何故レミエラの説明文でも改行位置がこんなに違うのか。
 
 
 
 鯖重いのですよ……。
 
 
 
 妄想シルバーレイン
 
 シ                 ネ
 
 「また戦争ですか。」
 
 御簾にはツーテールの影。
 その前にツーテールの男子が膝立ちで頭を垂れる。
 
 「は。またぞろ戦争です。」
 「ヨーロッパ。」
 「どの国、とすらも確か明言はされていなかった、かと。」
 「便利ですね、神々の言い様(いいざま)は。」
 「……。」
 
 侮蔑の混じった声に、御簾が揺れる。
 男子、丘・敬次郎はその声に返す言葉を持たない。
 
 「我等の世界では、欧州戦線1、と聞いております。」
 「1、でございますか。」
 
 丘が目線をあげるが、御簾に映るのはただの薄い影で、黒幕の表情を慮ることはできない。
 『我等の世界』という言い方に多少の疑問は残るが、丘はツーテールを揺らしただけで、口は出さない。
 
 「1、です。
  吸血鬼と狼が今度も敵対していて、あなた方はどちらも倒さねばならない。
  巻き込まれたヤドリギの何某とか言うのも敵。
  よくよく銀誓館学院は、世界最強勢力(アメリカ)になりたがっているのですねえ。」
 「……は。」
 「2はどうなるのやら。」
 「は。」
 
 応えようの無い問いが、御簾の奥から投げられる。
 あの影が映る竹の束は、こちら側とあちら側を隔てる強固な境目だ。
 畳み一段高いあの上座は、神座である。俺には見えないものが見えて、俺では分からないことを分かる神の座。
 
 「シルバーレインは難しいですね。」
 「シルバーレイン、でございますか。」
 「ええ、あなた方の住むこの世界、シルバーレイン。」
 
 ……?
 違和感。
 言葉の違和感だけではない。
 この世界をシルバーレインと呼ぶ。
 そのことを、脳のどこかですっと違和感無く受け入れているという違和感。
 これは、何だ?
 
 「1、となれば2も3もでて来ますか。
  そのたびに欧州へ赴き、メガリスを壊し……。物語の先は長い。」
 「お屋形様。」
 
 言葉を発する。
 違和感を解く為に。
 身体全体を覆う薄ら寒さを受け入れるために。
 
 「何です。」
 「シルバーレインとは。」
 「この世界の名です。」
 
 世界の名。
 その言葉を聴いた瞬間、彼は思い出した。
 頭に蘇る前世の記憶。
 同じ魂を共有する魔の記憶。
 異世界人の記憶。
 獣人の記憶。
 それら全てが共通に持っていた思想の記憶。
 彼ら全てが、誰に作られたかという記憶。
 
 俺は。
 人形か。
 
 「どうかしましたか。」
 「いえ。」
 
 俺の感情も。
 一挙手一投足も。
 全部。俺の意思だと俺が思い込んでいる全てが、知らない、神とも呼べない人間によって作られている。
 俺が俺だと思っていた俺は俺じゃなくて俺の意思どおり俺が動いているのにそれは俺の意思じゃなくて俺以外の外の世界のあいつは現実という世界に住んでいてじゃあ俺のいるここは一体。
 
 「丘。」
 「はい。」
 「戦争です。」
 「はい。」
 
 わかってる。わかってるよ。
 丘は理解している。
 きっとお屋形様は、「任務に従え」と言うだろう。
 そうして俺の思考を塗りつぶさせようとするだろう。今までそうしたように。
 でも俺は。俺の意思は。俺は。俺は。
 
 「気持ちよく、打ち殺してきなさい。」
 「……。」
 
 気持ちよく。
 丘は、その言葉をかみ締めていた。
 
 「あれは。
  死ぬべき者共です。」
 「……。」
 
 御簾の奥の声は、ゆったりとしたもので。
 
 「この世界の支配者たる、秩序持つ人間。
  それこそが至高であり、我等の様に、ポッと出の怪異など、人類の文明に対する冒涜です。
  人間が分析できないものが、いきなり現れて、理解する隙も与えず彼らの命を脅かす。
  野生の獣より尚悪い。
  人類を馬鹿にしているという自覚が無い分さらに悪い。
  わたくしは決めたのです。
  人類の文明を貶める存在を全て打ち倒し、この世を人間のものに還すと。
  だから。」
 「……。」
 
 丘は分かっている。
 これは方便だ。嘘では無いにしろ、いや、真実であるに違いないが、俺にやる気を出させるための言葉であって。
 
 見も知らぬ神に操られてそれをやれというのかよ。
 俺は何だ。俺の意思は。今悩んでいるこの思考すら奴の手のひらの上となれば俺は一体。
 
 「失敗したら殺します。」
 「!」
 
 丘が顔を上げた。
 
 「より多く殺せ。
  欧州戦線第二弾、第三弾が楽になるように。第四弾などと戯言を言わせないために。
  わたくしの満足いかぬ結果を出したら、あなたは役立たずだ。
  死ね。
 「……。」
 「返事は!」
 「は!」
 「殺せ!
  復唱!」
 「殺します!」
 「殺せなかったら、殺してやる!」
 「殺せなかったら、殺されます!」
 「では行け。」
 「は!」
 
 死にたくない、死にたくない。
 謁見の間を退いた丘の脳には、もう戦争の算段で埋め尽くされていた。
 
 
 「運命とは、発作のようなもの。
  たとえアカシックレコードがあったとして、
  絶望している暇など、この俗世にはありはしない。
  やらねばならぬことは自分で決めるし、例えそれが定められたことであったとしても、
  自分で決めたという実感だけが真実だ。
  運命がどうであれ、「痛いものは痛いし、嫌なものは嫌だ」それが全て。
 
  ねえ、そうでしょう?
 
  神よ。」
 
 
 御簾の奥で、白い人形がそう呟いて笑った。
 以上。」
 
 
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