Kill Gods.

 「人を悪魔に例えることがあるが、
 
 悪魔を創作できる人間の方が明らかに悪辣だ。
 
 
 こんばんは、鳩です……。
 
 ……妄想シルバーレイン……。
 
 薬師、香具師、的屋、『敵』。
 
  (何年後かの未来に) 
 
 
 
 背後からの刺突。
 ちょうど丘・敬次郎は、取立てを終えた直後で気を抜いていたところであった。
 
 「は、はははははははは。」
 
 丘はゆっくりと振り向き、刺客の全貌を見た。
 それは、女性。見れば詠唱兵器らしき装備も見当たらず、非能力者らしかった。
 取り巻きのヤクザ達が彼女を取り押さえたが、包丁の刃は丘の背に深く刺さったまま。
 
 「実に、イイ。」
 
 憎憎しげに見上げ罵倒を繰り返す女性を、丘は笑って見下ろす。
 背中に刺さった包丁を抜くと、僅かに血のついたその先端を見せた。
 
 「迷いなく肝臓を狙いましたね。
  ……うん、やはり詠唱動力炉がついている。誰からかは知りませんが、
  世界結界をも乗り越えてこれを手にするというのは、強い、相当強い憎悪があったのでしょう。
  あなたの意思が、結界を乗り越えた。
  世界全てを不条理から切り離すために作られ、幾百年破られなかった結界が。
  たった一人の人間の憎悪によって綻んだ。
  素晴らしい……♪ 素晴らしい!!」
 
 女はなおも感情を爆発させ、
 丘は構わず言葉を紡ぐ。会話が成立していないが、そんなことはどちらも、どうでもいい。
 
 「残念ながら、僕は見た目よりずっと痩せぎすでね。
  この服、実は中が凄く分厚い。ほら、肉一枚しか貫いていない。
  それにね?
  『ただし、相手が能力者やゴーストの場合は、たとえ意識が無かったとしても無意識に急所を避ける場合があります。』
  『つまり、無抵抗な状態の相手の心臓を一突きにしたとしても、レベルの高い能力者やゴーストはHPが高いので、即死するような事はありません。』
 
  残念でしたね♪」
 
 死ね、ふざけるな、死ね、この野郎。
 
 女の罵倒は止まらない。
 長年溜め込んだ憎悪を細い刃に込め差し込んだ後。
 果たされず暴発した感情が、彼女を飲み込んでいる。
 
 「ああ、本当、ふざけるな、ですよねえ。
  我々はあなたのような者にこそ、殺されるべきなのに。
  しかし、先ほどの規約を決めたのは、僕らではなく、この世界を作った神々です。
  もう少し、お待ちくださいませ。
  僕が彼らをブチ殺し、この世界を人間の手に戻すときまで♪」
 
 そう言って、丘は喚く女の頭を踏み潰した。丘の総身が悦びで震える。
 取り巻きの忍者達も困惑した表情をしている。
 人目が少ないとは言え、こんな往来で血液や肉片をぶちまけるような真似を。
 
 「人が我等の存在を認知し、敵と認識し、理性と正義に則って排除する時まで。
  即ち、僕らが正しく殺されるときまで。
  僕らは殺し、食い続けるのです♪」
 
 今の僕らはゴーストも同然だ。
 だが、ゴーストは人間の手によってこそ殺されるべきなのだ。
 人間が克服するなら、それに対立する理由などない。
 
 その日まで。或いは、その日までに。
 
 人間を食い続け、人間をコケにした神々を弑するのだ。
 
 「次、行ってみましょう♪」
 
 KAKEIの悪魔は、まだ笑う。
 
 以上。」
 
 
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Kill Gods. への4件のフィードバック

  1. - より:

    いだいでず

  2. きうい より:

    あー……。信じてもらえないかもしれませんが、丘を刺した人物像に余り意味はありません……。激情をもって思い切った行動をするのはある程度の人生経験を歩んだ女性が適切かと思いまして……。昼メロ・サスペンスの見過ぎでございました。近く書き直しまする。申し訳ありませんでした。

  3. - より:

    いや…全然気にしてなど…わたしはまだ…まだ…創作にけちつけてすみませんでした。ごめんなさい。

  4. きうい より:

    謝られることなどございません。
    まあ、極論するとケチつけられるために書いてるようなもんなんで。ハイ。
    誰かに見てもらえればうれしく、リアクションがあれば、もっとうれしい、という。
    それはネガティブでもポジティブでも、身になりますので、けちをつけられた、と言う点で気にはしていません。
    けちをつけられるものを書いちまった自分への反省はあれども。
    その点に関しては寧ろこちらが感謝をしています。
     
    ……。
    語りえぬことについては、沈黙して、おきます。
    それが最良かどうかは……わかりませんが。
     

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