知識ってひけらかす以外に使い道あるの?本気で疑問なんだけど。

 「幼女じゃないしロリコンでもないんだろ?何故生きているの?
 
 おはようじょ、鳩です……。
 
 ……幼女いいなあ……。
 
 こんばんは、鳩です……。こんばんはでないと落ち着かない。
 
 
 妄想シルバーレイン。
 
 安易な想定
 
 白いワゴンが、山道の粗い砂利を踏みしめて止まる。
 運転席と助手席から出てきた男たちが、後部座席のドアを開け、押し込まれていた子供たちを引きずり出した。
 子供達は、後ろ手に縛られていた拘束を解かれると、それぞれ思い思いに目隠しと猿轡を外し。
 そして全員、同じ方を向いた。
 そこにいるのは、一人の少年。
 
 「ようこそ、皆さん♪
  我々はあなた方を歓迎します。」
 
 黒いツーテールを靡かせて、その少年は言った。
 
――――――――
 
 「大阪は、ヤクザが多くてね♪
  住民も奴らのえげつなさをよく知っておりますから、
  暴力団らしく装っていれば、向こうが勝手に空間を開けてくれるのですよ♪」
 「だから、なんばで青田刈りですか。」
 「ホストクラブのイベントってのは本当ですよ?」
 「しかし、現地のヤクザに知れたらコトですよ?勝手に拉致を自分らのせいにされて。
  奴らは恩は忘れるが仇は百倍に膨らませて覚えると、
  お屋形様も仰ってたではありませんか。」
 「丘。」
 「はい?」
 「世界結界って、便利ですよねえ♪」
 「……。
  否定はしませんが。いずれヤクザも動き出します。
  よそはともかく、結界の破綻しかかってるこの日本では、里に辿り着かれる可能性もあります。」
 「死んだ者が、どうやってわたくしを追うのでしょうか?」
 「……ああ。なるほど。いくらでも擦り付けた上で、殺せばいいと。」
 「日本人に害為す国籍不詳の屑共ですから。こちらとしても胸は痛まない。
  能力を以って、より非現実的な殺し方をすれば、人間側も事故としてしか認知できず、事件としての追及はありえない。
  ねえ、世界結界って、便利でございましょう?」
 「……。酷い話です。」
 「同意いたしますとも♪」
 
――――――――
 
 「僕の名前は、丘・敬次郎と申します。以後よろしく♪」
 
 唖然とした、というよりは、聊か攻撃的な視線を向けられる中で、
 ツーテールの男はクリップで留めた紙束を取り出してしゃべり始めた。
 
 「皆さんには、刑法に関わる罪状がございます。
  殺人、強盗、強姦、死体遺棄、窃盗、器物損壊、その他諸々の。
  人によって違いますが、いずれ劣らぬ犯罪者。
  反省の色も無く堂々と日々を過ごしておられた。
  その度胸と手際をこちらは高く評価し、スカウトに参ったと言うわけです。」
 
 知るかよ、帰せよ。
 怒号を上げる子供たちを前に、しかし丘は動じない。
 かつて自分が屋形にされたのと同じように、手順をなぞる。
 
 「警察はあなた方に容疑をかけ始めています。
  だが、あなた方は我々にとっては優秀な人材だ。
  ここから走って抜け出してもよろしいですが、それから先、あなた方が平和に生きていられる保障は無い。
  ここがどこの山かもわからぬまま闇雲に走って下山できるのでしょうか?
  家に戻れたとして、警察からも追われる日々だ。何となれば、機密維持のために我々が殺すかも知れませんしね♪
  それでも自分の意思だけで生き抜きたいのだと思うなら、それは結構。
  その強い意志は、尊敬に値しますし、無理に止めはしません。
 
  翻って、我々と共に行くというなら、少なくとも前科がつくことはありません。
  そりゃあ無くすものも多いでしょうが……あなた方には、家族や友人など、本当に大事なのか甚だ疑問ではありますよ。」
 
 子供達は騒ぐのを止め、ただ、目線で彼を攻撃している。
 丘は寧ろ心地よくそれを受け止めた。
 
――――次期首領なのですから、手下を教育する手腕も学んでおくべきですよ♪
 
 当代首領の笑顔が、彼の頭に浮かんでいた。
 
 「我々はスパイ組織です。
  古い言葉で言えば、忍者。
  忍者と言ってもいろいろありまして、一般人に溶け込んで情報を持ってくるものもいれば、
  殺し屋もいますし、死体処理や現金輸送を請け負う場合もあります。書類偽造もございますね。
  そういうことをするには、技術より何より躊躇わずそれを行える度胸と心根が大事なのです。
  あなた達はその年で、既にそれを身に着けている。素晴らしい♪  
  ……と、説明をしたところで。
  皆さんは僕を、見た目で、ただの変態ツーテールだと思っているようですが。
  ……僕は、あなた方が思っている以上に、ド変態です。それをお見せしましょう♪」
 
 蔵へ。
 そう丘が発すると、車に載っていたあの二人の男が子等の手を取った。
 
 
 
 「如何でしょか?」
 
 蔵の重い扉を開くと、赤黒い床がまず目に飛び込んだ。
 生臭さに子供は鼻を押さえ、丘が電灯のスイッチを入れると、耐え切れず吐瀉した。
 
 木造の蔵の床には漆のように血が塗られており、丘が踏みしめるとぱきぱきと音を立て割れる。
 左の棚には、銀色に輝く大小の刃物がしまいこまれており、右の棚には、注射器と薬瓶が並べられている。
 引き出しの中までは見せなかったが、それが禍々しいものであることは容易に予想がついた。
 
 この中には、死体は無い。
 肉片も標本も無い。血塗られた床以外は、死の残骸はどこにも見られなかった。
 
 けれども。否、だからこそ、子等は直感的に理解した。
 ここは人をバラバラにして殺すための部屋だと。
 いつでもそれができるように、器具は整っているのだと。
 殺して器具を整える、その手間を当然のように行えるほど、ここでは頻繁に人が死ぬのだと。
 そして、それを行ったのが、このツーテールの男なのだ、と。
 
 全てを理解した子等の反応を見て、丘は一層聖人の様に笑んだ。
 
 「では、まずはカリキュラムの説明をいたしましょう、
  井上さん、斉藤さん、後はお願いします。」
 
 男達はうなずくと、男の子達の手を取り引きずっていった。
 一人残された女の子も、一先ず従おうと俯きながら歩き出した。
 が、その肩を丘の手が引き止める。
 
 「あなたは。
  ここで、僕の子を産んで貰います♪」
 
 耳元で囁かれた呪いに悲鳴を上げるより早く、丘は彼女の首筋に注射器を突き立てた。
 
 「さて……。
  どのような手順を踏めば、この僕が、相手を生かしたまま交尾ができるのか。
  楽しみですね、実験♪
  ああ、後輩の教育もあるんでした、とりあえず今日のところは適当なところで切り上げるとして……」
 
 嬉しそうに笑いながら、少女の肢体を蔵へ運び込む。
 そして蔵の扉は、重い音を立てて閉じられた。
 
 以上。」
 
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