今、自分の一番大切なものは

 「久しぶりにアクスディアの廃屋ラヂヲのログを見てきました……。
 
 頭痛がしました。何をえらそうに偽善語って、他PLに期待してんだか……。
 
 モラルを語ってる節に至っては噴飯ものです……。少なくとも今の神と鳩は、隙あらば踏みにじって楽しむものとして捕らえているのですから……。
 
 そんなPLが他PLとのあり方について語る?いやいや……ご冗談を。
 
 ……しかし、あの頃の屑のような我等あってこその今の自分たちなのですから、そう思えば、過去の自分を見て「バカだこいつ」と指をさせるということは、それなりに変化(成長か退化かは不明)があったということなのでしょうね……。
 
 フムン?
 
 こんばんは、鳩です……、
 
 妄想シルバーレイン
 
 フラググレネード
 
 「僕、この戦争が終わったらサキュバスを使役ゴーストにするんです。」
 「そうか。」
 「……ツッコミとかないんですか?」
 「お前が死亡フラグ立てたんだ、めでたいことに水を差すことはなかろう。」
 「どういう意味ですか。」
 
 休日の昼下がり、学生寮の部屋にて。丘・敬次郎とルームメイト。
 
 「戦争だね。」
 「そうですね。」
 「お前、リリスの方が嫌いなんだっけ?」
 「朝比奈よりもね。
  同胞を直接殺したのは確かにあいつですが、戦闘員が戦闘で死んだからって別に僕には感慨ないんで。」
 「ドライだねえ。」
 
 ルームメイトがソーダを一口呑むと、丘も氷の浮いた緑茶を口に含む。
 
 「ドライなんですかねえ?」
 「ドライだよ。」
 「……ああ、やっぱり僕、能力者っていくら死んでも心痛まないな。」
 「ひでえ。」
 「だって能力者ですよ?」
 「はいはい。」
 
 聞き飽きた、銀の落とし子不要論は。
 現実としてゴーストの人間への被害があって、
 それを止められるのは能力者だけで。
 
 でも、その現実自体を、丘は(或いは彼の上司が)唾棄すべき事柄と認知している。
 
 「何となれば、僕は朝比奈の立場の人間、いやいや、モノなのですし。」
 「はあ。」
 「やれるなら、僕がやっている。
  そうだ、確かに僕がやるべきことなんだ。ああ、能力者全て殺せる数の……
  今までの経験上、陰陽の鬼が第一候補ですか。ふむう。そう考えると劉じいさんの企みは研究する価値があったのですね。
  うーむ。やはり感情や大勢に流されて思考停止するべきではなかった。」
 
 立ち上がり部屋の中をうろうろし始めた丘。
 彼曰く、「落ち着きがないのではなく、動いていないと血がめぐらなくて落ち着かない」らしい。
 何かを考えるときはいつも彼は歩いている。
 
 「斃すべき敵とは言え、自分への応用を常に考えるべきだったのです。恥ずかしいことだ、何でも使うがモットーのこの丘・敬次郎が。」
 「そんなモットーあったのか?」
 「先代次郎様は、『匂いを残さない』。タバコは勿論銃すらもほとんど使わず、現場はできるだけ荒らさずに逃げ切る。
  お屋形様は『間合いに入った敵は完全に撃滅する』。有り余る膂力と暗器を使って、一旦これと決めたら相手が肉塊になるまで叩き続ける。
  僕は、先代次郎様のような最狂のキレ味もありませんし、お屋形様のような殺人マシンになりうる馬力も足りない。
  ならば。最適なカードを切る読みは先代様に、切り札の強さはお屋形様に譲ろう。
  僕は、カードの枚数と種類で最強になろうと。」
 「ふーん。」
 
 まるで夢想だ。
 最狂の掃除人?殺人マシン?
 そんな絵空事の如き事象に、しかも対抗するというのか?
 丘・敬次郎は基本的に現実主義者だが、時々夢のようなことを言い出す。
 しかも、それをいつもの現実主義の延長線上にあるかのように。
 
 「だから僕は、世界結界への影響を度外視すれば対物銃とかC4とか使ってバッツンバッツンゴーストを殺してもいいと思いますし、
  僕が率いた兵隊が殺すのでもいい。
  僕の手に感触が残らなくたっていいんです。
  僕は制圧という結果さえ手に入れば満足なのだから。」
 「お前……なんていうか、忍者っていうか……軍人だな。」
 「そうですねぇ。次郎様もお屋形様も、請け負うのは『仕事』ですが、僕は『任務』だ。
  なんていうか、意識が違うんでしょうね。
  お二方にとっては商売だから、多少好きに出来る部分があったり、逆に金勘定やら何やらで束縛される部分もあるんでしょうが、
  僕にとっては任務ですから内容を曲げることはできませんし、果たすためなら、損得など度外視で何でもやるし何でも使う。
  確かに、僕は軍人に近いですね。」
 「現代風忍者が即ち現代の軍人とも言えるのかね?」
 「それも特殊部隊の。」
 「そう考えると、お前さん結構キツい修行してきたんだねえ。」
 「今までどんな風に思ってたんですか。」
 
 ルームメイトがソーダを喉に流し入れると、丘も緑茶を一気に煽った。
 
 「ともかく、戦争だ。」
 「はい、戦争です。」
 「やるんだな?」
 「リリスを殺せる方向に持って行きたいですねえ。」
 「朝比奈は生かしておいてもいいと?」
 「それは世論が許さないでしょう。
  奴は首謀者でもありますし、取り逃がしたら実質敗北だ。
  ボスリリスはその尻馬に乗った駒に過ぎない。」
 「ならば、同時制圧しかないな。」
 「難しい話です。」
 「そもそも、そういう方向に作戦が作られるかどうか。」
 「多少の柔軟性がある案には収まるでしょうよ。
  後は現場の敵の強さ次第。」
 「あはぁ、不確定要素だなあ。
  お前の愛しのバカリリスは手の届く目が薄そうだぜ?」
 「それでもやるんです。
  有害なゴーストと来訪者を斃し人間を守るのが、我等能力者の『任務』なのですから♪」
 
 不確定要素ならば尚更。
 立ち向かいもしない内に『斃せない』とは、言うわけには行かない。
 そうでしょう?
 
 作戦結社棟に向けた目線は、月の裏に潜む悪魔と同じ、熱情と悪意の篭ったそれだった。
 
 
 以上。」
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