未発達な丘を見渡せば蚯蚓腫れオンパレード

 「ママに頼んで生みなおしてもらったら?
 
 こんばんは、鳩です……。
 
 
 
 丘の裏テーマは、未発達ですからね……うひい。サディスティック刃物エロスタナトス法律汚物野卑さ加減。
 
 あまりにもあまりにも……スィンクロしてますよ。
 
 
 
 妄想シルバーレイン
 
 凡百の英雄の一人
 
 「行け!」
 
 合図の激しさと裏腹に、丘・敬次郎の出撃は緩慢なものだった。
 ビルの陰からそっと歩き出す。
 二つに結った髪が揺れる。あん?と柄の悪そうな男が振り向くが、大して気にも留めないようだった。
 男……だな、オカマか?そういうわけでもないな、流行ってんのかその髪型。
 男に向かって、では無く。進行方向に向いた目線。
 ごく普通の、――――しかし、いつもの丘を知るものからすれば、空ろにすら見える――――無表情。
 直ぐ横を通り過ぎる、背の低めな男、リンスの匂い、綺麗な髪してんな。
 
 だから気づいたときには遅かった。
 ナイフが男の腹を刺している。
 
 「う?!」
 
 てめえ、と悪態をつく間も無く更なる激痛を男が襲った。
 腸が捻じ切れる痛み。刺さったナイフを捻られたのだ。
 体が折れ曲がる。丘の手が男の肩を引き寄せそれを更に促す。
 両手が傷口を押さえ意識が死の恐怖と激痛に支配された頃、男の頭は丘の胸に預けられていた。
 丘の手がそっと彼の頭を抱き、そして。
 力強く捻る。
 
 「てめえ!」
 
 男の近くにいたチンピラ風の男がやっと状況に気がつく。
 だがもう遅い。丘の仲間が八方から現れ、チンピラの口を塞いで喉を切った。
 丘の手が開かれると、男は倒れた。微動だにしない。捻られた首は曲がったまま戻る気配も無い。
 
 丘も、丘の仲間もごく普通の私服だ。
 あるものはカジュアル、あるものは背広。要するに、「通りで擦れ違っても別に気にされないような格好」。
 灰色の背広の忍者がチンピラの手から銃を取り上げると、もう一方の手で仲間たちを促す。
 目の前にある、色あせたビルが標的。
 
 雪崩れ込む。
 一階に6人のヤクザ。
 
 「おらナニモンや!」
 
 突然の出来事に啖呵を切るのもワンテンポ遅れた。
 そのワンテンポで既に忍者達は間合いに侵入。
 頭蓋を針で貫き、サプレッサー付きの拳銃で十字射撃し、ナックルを握った手で殴り倒し、首を捻り。沈黙をばら撒く。
 二階からの怒声と駆けつける音。
 階段脇で待ち受けられる前に上り始める。細い直線で向かい合うヤクザ者同士。
 しかし、先頭に立っていたのは能力者だった。
 最初の一人はハジキを抜く暇も与えず水刃で胸を貫く。
 次の一人は倒れた仲間をどかしている。その間に後ろに控えていた忍者が手甲で壁を伝って接近、そのまま爪で切り殺す。
 爪の男が合図をすると、能力者の男が階段から二階へ出る。
 待っていたかのように銃弾の雨が出迎えるが
 
“IllegalAccessException:なんらかの毒薬や特殊なアイテム・詠唱兵器でない飛び道具 などの効果は、戦闘判定に大きな影響を与える事はありません。”
 
 赤い文字が躍る。
 
 「なんだこりゃ!?」
 
 驚いている間に水刃手裏剣がまた一人斬り裂く。
 一階の騒ぎを聞きつけていたらしい。
 二階には既に三階からの増援が来ていた。
 
 「丘。」
 「了解。」
 
 階段の脇で控えていた男から合図を受け、丘が事務所から出る。
 
 銃声は外にも響いている。
 目撃者も0じゃない。解散まで、長くとも最大2分。
 二階の窓に二発の弾痕が刻まれたところで、丘の出番が訪れた。
 
 「どけや!」
 
 二階非常口。ヤクザ達の退路に待ち受けていたのは、悪いツインテこと丘敬次郎。
 
 向けられた銃が発砲されるより早く丘が丸いものを投げる。
 唐辛子や山椒など、刺激物を混ぜて卵の殻に詰めたもの。
 ヤクザの顔に当たって割れ、粉末が眼と鼻に染みる。 
 
 
 「くっそ!」
 
 咳き込みながらのめくら撃ちなど当たりはしない。
 階段を上り接近した丘が、流れるような動きで男の片手を取り、もう片方の手で顎から脳天へとナイフを貫く。
 
 「てめえ!!」
 
 怒声に向かって男の死体を押し付ける。
 視界が塞がっている内に次の標的の横に回り、腕を捻る。
 開いた脇の下をナイフで裂き、わき腹を縦に開き、肋の下から肺を刺し抉る。
 三人目が半ば発狂して放った弾は、丘の脳天を貫いた。
 
 緊急イグニッション。丘の体が黒いコートに包まれる。
 階段を落ちかけていた少年は、脚力で無理矢理体制を直す。
 
 「な?!」
 
 何が起こったかわからない。
 驚愕の表情をする男に向かって突進する黒いコート。
 下腹部に刺す痛み。
 刺された傷を確かめるより早く、丘の手がその傷に侵入していた。
 
 「ぎゃああああああっ!!!……」
 
 断末魔は唐突に途切れる。
 腹腔に入った丘の手は、激痛の直ぐ後に死を齎したから。
 
 丘が手を振り捨てると、臓腑の破片が散り、そして心臓が丸ごと取り出された。
 ぽんぽんぐちゃ。
 さっきまで元気に鼓動していたハートが、錆付いた非常階段を跳ね落ちる。
 二回転がったあと力なく着地、血を吐き出して見る見るうちに潰れていった。
 丘は非常口のドアを閉めると、背中を当てて塞いだ。
 
 「……。」
 
 撤退の合図が出るまで、丘は表情の無い顔で、血の抜けた心臓を見つめていた。
 
 以上。」
 
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