Darker than BLACK but he is not Promissed.

 「闇より黒いが、黒の契約者とは何の関係もありません。
 
 
 ……アニメ見なくなったよなあ。
 
 こんばんは、鳩です……。
 
 妄想シルバーレイン……。
 
 屑
 
――――星屑と人は呼ぶが。
――――その屑の一つにすら敵わない、ヒトの有様は
――――傲慢を通り越して滑稽だ。
――――悔しかったら、流星と正面衝突して生還してみろ。
――――熱圏にぶっとばす手はずまでならしてやるからさ。
 
 神奈川県厚木。
 そこにはG-ヒコロウが棲んでいると言う。
 
 だが、楠森・統次郎が今居るのはワンルームの安いマンションで。
 目の前に居るのは、筧・次郎という名の白い悪魔だった。
 
 「……。」
 「そうですか。」
 
 筧の表情が、神妙なそれに変わる。
 残念ながら、それすら演技であることを見抜くほどには、楠森は大人だった。
 
 「それは、大変でしたね。」
 「……ええ。」
 「お察しして、余りあります。」
 
 ゆっくりとした口調で、如何にも同情しているような口ぶり。
 半分は本音だろうが、もう半分は、おそらく、どうでもいいと思っている。
 
 いつか丘が楠森に話したように、「本当にどうでもいいと思っている」のだろう。
 「だからこそ」「他人事程度として」同情はできる。
 
 俺は、一遍の物語に、過ぎない。
 だからこそ丘は俺を『読みたがった』し、筧氏もそうなのだろう。
 『この世に自分以外何も要らない』
 『だから他人はすべて、架空』
 『だから』、フィクションである俺は、彼らを感動させるに足るが、彼らは俺に、生の接触を絶対にしてくれない。
 
 どうでもいいからこそ、親身になれるし、それゆえにいざと言うときに役に立たない。
 
 何かに似ていると楠森は感じたが、それが何かということまでは思い出せなかった。
 
 「寄り添うだけの愛、いいと思いますけどね。」
 
 ああ、そうだ。
 この耳に障る感じは。あまりにもこいつや丘が他人事にしすぎているからなのだ。
 
 「寄り添うってことは、変わりたくない、ってことでしょう?」
 「……。」
 
 他人事だからこそ、見えるものもある。
 執拗に俺自身を覗き込みたがった丘では、言えないことを。彼は言える。
 冷たい床の感触に耐えかね、楠森はまた足を組み替えた。
 
 「食ったり食われたりしない。
  永遠に今のままで居たい。
  尊い愛の形だと思いますよ、僕は。」
 「……。」
 「僕自身にも経験がありますし。
  変わらぬまま愛していたいヒトが、僕にも居ました。」
 「……その人は。」
 「この世界にはいません。」
 
 楠森はその言葉の意味を図りかねた。
 ただ何となく、偶像か何かなのだろうか、とだけ、思いを巡らせて。
 
 「殺されたお兄さんの、仇を討ちたいですか?」
 「……。」
 
 筧の笑みは、「そうではないでしょう」といわんばかりに輝いていた。
 
 「それならば僕のお仕事なんですが……。
  まあ、貴方ではおそらく払えない額のお仕事になるのでどっちにしろダメですけど。」
 「……。」
 
 お仕事。
 仇を討つ、仕事。
 
 「あなたの兄上様は、誇り高い方でしたか?」
 「……。多分。」
 「自慢できる兄でしたか?」
 「多分。」
 「愛していましたか?」
 「きっと。」
 「取り戻したいですか。」
 「……はい。……いや……。」
 
 楠森は口元に手を当て、筧はただ微笑んでいた。
 
 材料が少なすぎて、誘導尋問もできませんな。
 どうしようかな。
 
 「……。」
 
 筧の独り言にも、楠森は黙ったまま。
 楠森には、言えない。
 殺して欲しい、と。そのたった一言が言えない。
 
 
 当然。
 
 言わない言葉など、聞き取るすべは
 
 
 
 無い。
 
 
 以上。」
 
 
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