死すべき銀、死すべき銀!

 「何故生きているのか。答えは聞いていない。
 
  何故とは、しばしば、「そんな事実は嫌だ」という感情を表す。
 
  これは、それだ。死ね。
 
 こんばんは、鳩です……。
 
 妄想シルバーレイン
 
 敵意の在処
 
 「俺達の敵はゴーストだ!
  人間に危害を加える化け物達を排除する。
  それによって平和を守る。それの何がいけない!」
 「黙れ小童!
  手前はチャカぶら下げて歩いてんだよ、それもどでかいマグナムだ。
  オマケに全身鎧で覆って、9mm弾なんかモノともしねえ。
  警察が対処できないぐらいの力を持っていながら、自分は無害だと何故言える。
  人に選択権を与えないほどの暴力を持っている癖に、何故胸を張れるってんだ!
  答えてみろ、銀誓館学園の狗がぁ!」
 
 久方ぶりに、瑠璃の里に里長の怒号が響いた。
 
 たまに、世界結界を潜り抜けた能力者が此処を探し当てる。
 瑠璃の里は忍者の里であり、その収入源は恐喝恫喝拉致監禁殺人死体遺棄etc。
 正に、能力者の異能を以って存分に悪事を働くヤクザである。
 
 そんな彼らの柱となっているのが、里長、筧小鳩である。
 目的と信念を持って里を統率し、
 非は認め、無闇に咎めず、しかし必要な処断は下す。
 そして何よりも、喧嘩が強い。
 
 その強さと来たら、拳銃の弾どころかC4の爆風に襲われても無傷で、
 喉を切りつけても垢すら取れないほどの頑強さ。
 両腕は銀色のガントレットで覆われており、一度その拳を振るえば大気が震え地面が割れ、
 能力者、一般人の区別無く、肉体という肉体はゼリーのように砕け散る。
 
 それを知る里の忍者達は反抗に意味を見出すことをとっくに諦めている。
 
 それを知らないよそ者は。
 
 「ぎゃああああああああああ!!!!!」
 
 男の絶叫が響き渡った。
 長剣を持っていた右手の肘から先が、潰れて力なくぶら下がっている。
 
 「実力あっての主張、というものがあるのですよ、お坊ちゃん♪」
 
 『腕が握りつぶされた』という非現実的な事実を男が理解する前に、
 里長の灰色のツーテールが揺れ、煩く喚く口に銀色の指が突き込まれる。
 
 「おご、」
 
 残りの指で顔をがっちりと掴み、里長はその、銀色のガントレットに包まれた腕で男の頭を地面にたたきつけた。
 たたきつけた。
 たたきつけた。
 たたきつけた。
 
 程なくぶちり、と音がして、男の上顎が、下顎から泣き別れる。
 当然の結果として、死体と里長が残る。
 敗者と勝者が残る。
 
 里長――――筧・小鳩――――は、少しだけ悲しそうな眼をしてから、
 銀の掌でがちんがちんと拍手を打ち、
 「処理を」、と短く命じて屋敷に戻っていった。
 
 
 
 
――――わたくしは神なのです。
――――王ではなく、神。
――――だから反逆のしようも無く、革命も起こせない。
――――そして、誰かがわたくしの存在を信じている限り、わたくしは消えない。
 
――――さあ、これがわたくしの全てだ。
――――来い、人間。能力者。完膚なきまでに踏み潰して見せろ。
――――このわたくしは自らを、打倒されるべき邪神であると信じている。
――――物語を。
――――最新(last)にして最後(last)の神話を築き上げてみせろ!
 
 
 以上。」

 
広告

kiwivege について

nothing
カテゴリー: シルバーレイン パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中