いつも通りのラスト・ボス

 「腐れ。
 
 こんばんは、鳩です……。
 
 妄想シルバーレイン……。
 
 歌え
 
――――荒野に血が流れても
――――明日の平和があればいいのさ
 
 ある時は蛇のように音も無く、
 ある時は虫のように強い毒で、
 ある時は虎のように鋭い爪を。
 彼に特定の手管は無く、
 それゆえにそれが彼を特徴づける。
 白蠱、筧・次郎。
 
 「お忙しい中失礼いたします、綺羅、星の如き清掃業者、筧次郎、カケイジロウが参ります♪」
 
 闇討ちを極め極め尽くして、彼の肉体は蛇蠍となった。
 致死の毒を受けて初めて気づく、音も光も熱も無い冷たい殺戮者。
 
 
――――世界に幸あることを祈って
――――命を賭けて旅立つ
 
 それはただの偶像だった。
 金属で出来た両腕は単なる<ゲームの設定>(生まれつき)で、何の意味も無かった。
 筧次郎の単なる補助部品でしか無かった。
 だがもはや。
 筧次郎という扉を開ける鍵は、
 『門にして鍵なる者』へと変貌を遂げて。
 白銀の腕は、神魔の区別なく打ち砕く心霊の拳。
 氷の朱雀、鳩。
 
 「……今一度誓う。鳩の総ては主に従属す……。」
 
 無尽蔵の闇を見つけ、それを燃やすもの。
 主の怒りを代弁し、主を焼き尽くして尚盛る憤怒。
 
――――愛する人を救えたら
――――地獄を見てもいいだろう
 
 生まれていない。生きていない。
 死ぬ約束などありはしない。
 生涯、少女の肉体を暴いて生きると決めた猟奇偏執狂。
 生涯、あの少女の肉体だけは暴かせないと決めた哀れな人形。
 永久に青き龍、丘・敬次郎。
 
 「白目剥くほど素敵な苦痛、やめてあげなあい♪」
 
 睨め上げる瞳、下品に出した舌。
 辺りが霧に包まれれば、それは既に彼の体内。
 人体を愛し、故に人体をかけ離れた己を憎む青き凶人。
 
 
――――戦い忘れた人々の代わりならば
――――勝利の他には選ぶ道は何もない
 
 鳩の後継者。
 殺戮の手段ではなく、殺戮に足る膂力を求めた獣。
 人を超える獣でありながら、あらゆる野性に与せぬヒト。
 百獣を超える人でありながら、あらゆる理性を解せぬモノ。

 孤高の群獣、鳥越・九。

 
 「……お覚悟を。」
 
 百獣の瞳に睨まれれば逃げられぬ。
 あらゆるヒトを殺せる、ヒトより膂力強くあろうと進化した、全ての獣の頂点。
 全身に湧き出でる禽獣の目が、千里の果てまで見つめ尽くす。
 
 
 彼ら四獣で十分。
 彼女ら四神が十分。
 世界を<我>(神)の求める形に直すには。
 直すには。
 
 以上。お酒入りすぎ。」
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