兎の季節

「参ったな、お前のゲロはお前自身より美しい。

こんばんは、鳩です……。

なお、最終的に確定した発注内容は以下の通りです。 ============================================================

キャラクター   :悪銀ヘンリー・ハティ(c30598)
商品名      :全身イラスト
料金       :★5個
サイズ      :横480×縦640ピクセル
完成予定日    :2012年5月7日
セキュリティレベル:エンドブレイカー!
発注文章     :よろしくお願いします。
服装:冒険者風な服装に指まで覆う白銀のガントレット。
上半身は参照用バストアップをご参照ください。
下半身に関してはお任せします。
武器:アックスソード。片手で振るえるよう柄を切り詰めたバルディッシュのような形状。
刃は「ビームアックス」なる武器に近い形状で、先まできっちり尖って刺突、掠め斬りもできそうな形状。
刃には表裏にそれぞれ天使と悪魔の姿が刻印してありますが、イラストへの反映の有無はお任せします。
ポーズ:片手に武器を引いて構え、もう片方の手を前に突き出した、如何にも群竜士っぽく見える構えをしています。
表情:敵意に満ちた攻撃的な面構え。三白眼で見上げがち。
その他:耳飾りあり。描写の有無はお任せします。
当方には明確なイメージがあるわけではありませんので、指定外部分、わかりにくい部分についてはセンスに従っていただければと思います。
============================================================
この作品は、株式会社トミーウォーカーの運営する
『エンドブレイカー!』の世界観を元に、
株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。
イラストの使用権は作品を発注したお客様に、
著作権はおおゆきに、
全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。 ============================================================

おおゆき様、ありがとうございました……。

納品物を拝見して、肉体の構造を陰影、凹凸を駆使して詳細に描く方だと確信し、発注申し上げました。
兎に角彼女はアックスソードを振るえるだけの体格をしているのだということを表現したく、肉体が描けることが第一義だったのです。

おおゆき様は顔つきこそ少し古めかしい描き方ですが、
首から下の肉体に関しては先述の通り、
肉付きや骨格を平均以上のレベルで表現してくれる方だと感じ、
妙齢の女性を描くことに関しても高いレベルで応えていることを確認、
幸運にもリクエストではなく通常枠オープンであったので、発注に踏み切りました。

本当にありがとうございました……。

衣服の陰影もさりげなく、しかし精緻に描かれており、何も言ってないのにボディラインが出ています。
割とセクシーな女体の納品物が多い方なので、「女性を可愛く見せることに関してはいちいち言わなくてもよかろう」と思っておりましたが、ドンピシャリ。
うふふ。

鳩、実はおおゆき様にお世話になるのは二度目です。

※前にお世話になったイラスト
http://omc.terranetz.jp/_work/wt03/0103_wt03pctwin_w3a379ouma.jpg

サイトにて漫画を連載されているキャリアもございますし、
動きや表情を描くことにも慣れていらっしゃるはず。
ぶっちゃけた話、アックスソードの形を想定通りに描いていただければよかったので、それ以外の部分は、もうイラストマスター様のパワーに任せてよかろうという。
大正解。大満足。大性欲。

ありがとうございました……。
あと、アックスソードに関する記述で、「形状」と言う表現を何度も用いて日本語を崩壊させてしまっておりましたね。申し訳ありません。

しかし妄想シルバーレイン……。

 狩人の憂鬱

背後でライトバンが揺れている。
相方が「牛」の「調理」にかかっているのだろう。
辺りをゆっくりと見回しつつ、携帯からメールを打つ。

――これから警戒モードなんで。
>了解しました。それではまた。

そうして、携帯をポケットに押し込む。
元々人通りの少ない土手の下の死角ではあるが、
「狩」が終わるまでの数十分は、無警戒に過ごすには長すぎる。

辺りを見るともなく見渡しながら、懐の煙草に手を伸ばして、やめた。
人の来ないような場所から煙が上がるのが見えたら、
それこそ余人の無用な興味を惹いてしまう。
油断せず、気を張りすぎず、『警戒モード』で事が終わるのを待つ。
そう、いつもと同じさ。いつもの、忍者の仕事と。

「ごめんなさい遅くなって。じゃあこれから返しに行きますんで。」

中年の男がバンから顔だけ出して言う。

「はーい♪」

丘・敬次郎はニコニコと笑いながら応えた。

「いやー、助かるよ。」
「いえいえ、こちらこそ♪」

バンを運転する男に、助手席の丘は笑って言う。

「君みたいな若い子が『兎』狩りやりたいとか最初はどうしようかと思ったけど、
ちゃんと見張ってくれるし。」
「いやいや♪」
「狩りもスムーズだしさ。」
「先輩方に比べたら。」
「ぶっちゃけ、経験者でしょ?」
「そこはまあ、秘密ってことで。」
「下手すると五郎さんより手際いいもん。」

20分弱ほど走ったところでバンは止まった。
そこは団地の入口。

「じゃ、奥さん……。」

運転席の男が後部座席から下ろした女に何か言い含めて、背中を押した。
女はふらふらとした足取りで、団地の家並みの中へと歩いていく。

「じゃ、行こうか。」

バンはまた走る。

「あれ?煙草吸うの?」
「ええ、さっき見張りの時は吸えなかったんで。」
「吸っちゃっていいのに。」
「そういう訳には行きませんよ。」

そう言って丘は懐から煙草を取り出し、ダッシュボードにとんとんと叩いた。

「あ、これ使ってもいいですか?」
「どうぞー。」
「どうもー♪」

シガーライターを押し込む。
煙草を咥え、待つ。
カチャンと音を立ててせり出したシガーライターを引き出して、煙草の先にあてがう。
赤く燃えた先端がすぐに灰の色に変わり、丘はシガーライターを戻しながら煙を吐いた。
咳込む。

「おいおい、大丈夫?」
「ええ、ごめんなさい。」

引き出した灰皿を灰を落としながら口を押さえる。

「まだ慣れてなくて。」
「あはは。」

慣れていないというのは半分嘘で、半分本当だ。
丘はこの煙草は何度も吸ってきたし。
そしてそのたびに、煙草が自分の体に合わないということを思い知らされてきた。

バンが駅前を過ぎ、少し離れた道の脇に停まると、丘は助手席から降りた。

「今日はありがとね。」
「次の『兎』の時はお願いします♪」
「はいはーい。」

バンが走り去る。
煙草を手にしたまま、丘が取り残される。

――灰皿に押し込んでくればよかったな

二吸い目以降の煙は好きじゃない。
日を点けてすぐの一番香ばしい煙だけが、なんとか美味しく思えるのに。
大体歩き煙草なんて、今の時分、マナー違反って事で目立っちゃうじゃないか。

手に持って歩くよりはマシか、と咥え煙草のまま駅まで歩く。
確か駅前に灰皿があったから、そこに捨てよう。
そう思って目を向けると、こちらに向かって手を振る誰かの姿が見えた。

奇怪な形のメットを被り、メットに付属したサングラスで目元を隠している。
見える下半分の顔つきは小中学生程度の少女のもの。
緑色のジャージに、文字の入った白いシャツ。
声は出していないが、歯まで見せる笑みは無垢な喜びを力いっぱい示している。

「……何でバレてるの。」

立ち止まって手に煙草を持つ。
とりあえずこれで、『歩き煙草』ではないはずだ。
少女がポケットから携帯を取り出しながら駆け寄ってくる。

『おかえり』
「おかえりじゃありませんよ。」

少女が見せた携帯の画面に丘はため息をついた。

「帰りましょか。」
『はいはい』

『兎はどうだった?』
「何で隠語を知ってるんですか。」

電車の中で、メットの少女が見せる文字列に、丘が口語で応える。

『秘密』
「今日は見張りでしたよー。『牛』の日でしたから。」
『残念』
「何が。」
『赤裸々な性体験を聞こうと思ってたのに』
「勘弁して下さいよ。」
『それを望叶・タマエに伝えて楽しもうと思ってたのに』
「あなたは僕の事が嫌いなんですか?」
『好きだと思ってたの?』

参ったとばかりに丘が舌を出す。

「タマエちゃんのことは勘弁願えませんかね。」
『純情』
「そーですそーです。僕はじゅんじょーなのです。」
『だから楽しいんじゃない』
「酷いな。」
『酷い』
「酷いですよ。」
『酷いのはどっち』
「む。」
『酷いのはどっち 本命ほったらかして食い散らかすのと それを揶揄するのと』
「そういうとこが酷いってんですってば。」

少女は携帯をポケットにしまい、にんまりと笑った。
丘はその笑顔に無邪気な悪意を感じて、また溜息をついた。

少女のシャツには毛筆で『他人の不幸は蜜の味』と大書されていた。

参考:冴木高雄「春の旬は鳴きウサギ」

以上……。」

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