You were livin’ la vida loca

「あなたの人生の物語は分からない。だが、あなたの人生の物語を作ることはできる。

こんばんは、鳩です……。

妄想シルバーレイン……?

偏執の舞踏

ディアボロスランサーは、その歌が自分に向けられているように感じていた。

「The train’s gone,and I am standing alone
(時勢は行き過ぎて、わたしは一人きり。)
I think of you and wonder if you think of me,too.
(神を想い、神もまたわたしを気にかけているかと思う。)」

亀甲の女傑は、心底不満そうな顔で歌を口ずさんでいる。
まるで無理矢理歌わされているかのように。
玄武の攻撃は激しさを増す。
そこらじゅうに獣の頭が現れ、彼らを見つめ喰い散らかす。

「I’m back to the town that I was born in
(生まれた場所にわたしは還る)
To think of my life and to start it over with you
(神の去った場所で如何に生きるか)」

龍が散り、数多の丘・敬次郎の幻影となる。
亀と蛇が散り、無数の獣となる。

――各個撃破。

ディアボロスランサーに付き従う若き戦士たちは、誰言うともなくそう発した。
見る間にそれぞれの獣の首に近場の少年少女が殺到し、凶器を振り降ろす。

「’Cause,you know,we’ve been in a maze of love.
 (ご存知の通り、我らは神の愛に惑っているから。)
 And we are losing control to get away.
 (抜けだす術さえ既に失い)」

 黒い亀が大口を開き、吹雪を吐いた。
 こわばる戦士達に、亀の背から飛び抜けた白髪の少女が飛びかかる。
 それは細いトンファー。なれどその棒は戦士をゼリーのように両断し、セフィロトの樹に地響きを巻き起こす。
 3秒時が止まり、そして怒号が巻き起こった。

 白髪の少女、鳥越・九は歌う。歌いたくもない歌を。
「Here I am walking on the hill in this town.
 (そして今わたしは『丘』と共に。)
 Like in my childhood that seems like yesterday.
 (生まれた時と同じように、年月も無く思い出せるほどのあの。)」

 鳥越に殺到する戦士たちに、大亀と大蛇が獣の塊を吐き出し阻止する。
 鳥越は、ディアボロスランサーの甲板に拳を撃ちつける。

「If you were here with me,You could feel the way I do now!
 (神よ我の成すことをご存知でしょうに!)
 If you were here with me You could see what I am looking for now!
 (神よ我の答えをご存知でしょうに!!)」

 鳥越の拳からは血がにじんでいた。
 それでも辞めない。この造物主を破壊する。
 我らの全ては、ただそのために。


 鳩目・ラプラース・あばたはタブを閉じる。

 「わたしはヒップホップのが好きなんだよなあ。」

 キーボードを叩く音はプラスチックと共に金属。
 彼女の指先は金属で出来ていた。
 白銀の光沢は手の甲から肘までを包み、ジャージの袖を押し上げている。
 
 ビール缶から一口煽り、横に置いていたメットを拾う。
 メットには左右に長いアンテナ機構がぶら下がっており、さながらツーテールのカミのようにも見える。
 続いてゴーグルを拾いゴーグルの上から装着。
 スイッチを入れるとレンズは赤ではなく青く光る。
 意味はない。『わたしは青でなきゃいけない』。工学的理由なんて全くない。
 サブのPCから繋がるイヤホンを拾い装着。
 かけるのは、音質にこだわった鳩目厳選のヒップホップベスト。
 今日は一曲だけのループに設定して、音量をぐいぐい上げて再生。

 「うふふふふ。」

 テンション上昇への期待。
 明日の予定が霞んで消えて、ふわふわとした直感の世界。
 言葉にしなくてもわかる感覚。
 翻訳に寄る歪みが要らない、正しく言語化できなくたって気にしない寛容。

 キーボードを叩く。
 そこじゃないそこじゃないドメインは。
 この世にあるはずの無い、だからこそネットワーク上にだけはある、あそこへ。

 「悪いね。わたしもまた、神の愛された身だからさ。」

 通らないはずのpingが通る。
 無応答はずのresponce。
 届かないはずのrequest。
 既に機の論理を越えた神秘。

 「さあ、殺してあげるぜ、神様。」

 彼女もまた、この世ならざるDRAGONの一端。
以上……。」

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