Take her from behind.

「ロケットにしがみついて自力で地球から消えてくれ。

こんばんは、鳩です……。

妄想バロックナイトイクリプス……。

肉に生まれて肉で無く 命に生まれて命で無く

「ギガントフレーム。」

空間に響く声は男性にも女声にも大人にも子供にも聞こえる声だった。
鳩目・ラプラース・あばたは応えない。

「いいですよ。」

声が言うと、あばたははい、と、唇だけで応えた。

途端、あばたの総身がばきりと折れる。
肉を破り金属がぶつかり、彼女が生まれ変わる。
頭からは一対の灰色の角が生えて垂れ下がり、両の腕は肩から先が白銀に覆われる。
胴が膨れ上がり脱皮しようとするのを銀の腕で抱きしめ抵抗すると、破裂の代わりに抵抗への懲罰として無数の杭が生えた。
痛みに腰を落とすと、下半身も変貌する。
下腹部の内部に丸く速く動く回路の振動を確認する。
尻の肉は緩衝材に置き換わり、脚の肉は溶けて鉄骨とバネと電線が現れる。
目に映る景色が変わる。
世界はより色鮮やかに。遠くも近くも同じく見えしかし距離を違わず認識する。
痙攣。
認識に変化があったということは脳に変化があったと言う事。
ごく当然の帰結として、目まぐるしい幻聴と幻覚を味わいながら真白い床をのたうちびくつく。

試作と破壊の繰り返しの末、彼女は止まった。

起き上がる。
灰色髪のツーテール。
瞳の無いアイスブルーに透けた眼球。
口の代わり備え付けられたスピーカー。
八百万回の斬首痕が刻まれた首。
白銀の甲冑で出来た両の腕。
前後左右から心臓目がけて打ちこまれた大小の杭。

「ギガントフレームになど♪」

声は笑う。

腹に唸り体を震わす炉心。
柔軟性のある素材で再成型された尻。
鉄とコードの上に高強度の繊維を撒かれた脚。
そして全身に隈なく空けられたカメラと吸気と排気の穴。

「ほら♪」

深化進化の可能性。
それが神の隙。

メタルフレームからギガントフレームになれることを許してはいけないのだ。
だって、そうしたら。
ギガントフレームのその先が無いなんて誰に断言できる?
無いと断言できないならあるさ。
都合のいい奴を、同じく神である僕が作るのさ。

そんな屁理屈で出来たデウス・エクス・マキナは両腕に銃を握り、引き金を。

以上……。

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