Angel of the Dire Hour

「全ての暴力の的になれ。ゴミよりは意義深く散らかれるだろ。

こんばんは鳩です……。

……妄想バロックナイトイクリプス。

Diabolic Intent
​絶望対希望は、とりあえず希望の勝ち。とりあえずは。
カレイド・システムの端末から最新の予知結果を検索し、片端からプリントアウトするのが鳩目・ラプラース・あばたの日課だ。
異世界に繋がる大穴は塞がれ、世界最強の異能集団バロックナイツも盟主を失い半壊状態。
『決戦』を機にアークを離れるリベリスタもいたし、復興の裏で稼ごうとするフィクサードもいた。
鳩目は、アークに所属し続けることを選び、以前よりも寧ろ精力的に作戦に参加している。

「こういうときこそ、おぼえをよくしておかなければ。」

いつぞや声をかけてくれた予知者(フォーチュナ)には悪びれずこう答え、苦笑いを返された。
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—-
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「くれぐれも警察にチクろうなんて思わないように。」
​​
男は電話を切ると、運転手に合図して車を発進させた。
友人の死体の写真と自分の家族の写真を封に詰め郵便受けに入れた。今頃はおびえ竦んでいることだろう。
『彼』も今のところは順調に金を稼いでくれているが、手を緩めてはいけない。

隙を見せたら警察に飛び込まれる。だから、理屈も情も通じないってことを教え続けなければ。絶えず脅し続けるのはコストがかかるし心も痛むが、こちらだって危ない橋を渡っているのだ。それなりに必死になってもらわなければ。

「じゃあ予定通りにいく。」
「はい。」
​​
車は高速道路へ合流する。次の『家畜』の手綱を引き締めに。
​​
—-
​​
「いいじゃないか、仕事は気持ちよくやれる方がいい!」

フィクサードの男は仲間の5人に大きく笑った。

「悪党を滅ぼす義賊様。後腐れもないしスカっとするよ!」

目当ては金でしょう、と嗜めたフィクサードの女は溜息をついた。

「やる気が出るなら、それは良いことです。」
「だろ?」

仲間の一人である鳩目の同意に男は笑顔を向ける。彼女の顔はテーブルに向いたままだったが。
テーブルの上に広げられた地図には蛍光ペンでルートと目的地に印がつけられ、貼られた付箋には誰がいつどういう役割で動くか書かれていた。

「覚えましたか?」

総員が頷くのを確認すると鳩目は地図を畳み、ガスコンロで火を付けシンクに投げ込んだ。
物証は消した。残る心配は『敵対業者』のみ。

「信頼していいんだよね?」
「わたしだって捕まりたくはありませんもの。」

フィクサードの女の言葉に鳩目は肩を竦めて返した。
現時点で予知はされていない。ギリギリまで資料を確認して連絡する。最悪、自分の口利きでどうにかする。
鳩目のその言葉が、計画実行の最後の引き金となった。

――こういうときこそ、おぼえをよくしておかなければ。――

仲間に疑われてしまう。
​​
—-

「お前!」

叫ぶ男の口に銃弾を撃ち込む。

「すみませんね、わたしまだ、お金より命の方が大事なので。」

そう言って、眉間に追撃を入れた。男の頭は果物のように割れ散った。
後続のリベリスタに手を振る。

『悪党のコネ』で彼らの計画に参加。
予知されずに終われば大金を分け合い、アークに捕捉されてしまったら裏切る。初めからそのつもりだった。

「悪党なんて割に合わないんですよ。正義の味方の方がよほど気を使わなくていい。」

バロックナイツ盟主が望んだ、『究極の絶望とその行く末』。
絶望と希望の戦いは、とりあえずは希望が勝った。とりあえずは。
滅びなかった以上は、続くしかないのだ。そして、続く以上は今までと同じく碌でもない世の中でしかない。
Show must go on. 鳩目は背伸びをし、『おぼえをよくする』為の算段を考える。あいつとこいつの死体はあそこへ、あのアジトは引き払ったが一応証拠が残ってないか確認。

さあ、後始末の時間だ。掃除屋の本職はこちらだからな。

以上……。」

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