おばちゃんコロッセオ敗退。
「2回戦。相手は、純正ファイター。過去記録から見ると、どうやらNPC相手には手の内を明かさずなます斬りにし、PC相手では装備を変更してかかってくる相手の模様。
前の試合であたしは槍をぶん回していたので、その試合を見て、恐らく相手はは防御に重きを置いてくるだろう、盾で受けるかな、と予想し、受け不可のスープレックスで攻めることにした。
前の試合の記録から、相手はスマッシュEXを持っているのが分かってたので、片手にヘビーシールドを。AP2になっちまうがしょうがない、あたしの体力じゃ『防ぎきる』以外にどうしようもないからね。喰らったら終わるし回避技能はアホみたいに低いから。
手数を稼いでも力で押し切られちまう。それなら、膠着状態から少しずつダメージを蓄積させて勝とうか、相手が一切の回避をしないならスープレックスは有利だ。片手は当然素手。
カウンターアタックも素手になるが、通りさえすればランクアップで軽傷まで削れる、命中修正も高くなるし。盾で防がれるのはもうしょうがないと割り切って。
ヘビーシールドで防ぎ切れれば、削りきれる可能性は充分ある。
と思っていたんだ。
相手、バーストアタック(盾破壊)で攻めてきた。
防御はガチガチの重装備とデッドorライブでランク落としのコンボ。
流石にヘビーシールドを割られることはなかったが、デッドorライブのおかげでこっちのスープレックスの威力もカスに軽減され、重装備のせいでカウンターパンチも弾き返され。
そうこうしている内に、相手が通常攻撃を始めた途端、受けきれずごそっと斬られて終わりました。
盾装備を読まれていた、と言う点では相手の勝ち。
回避はせず、受けしかしないだろう、という読みではあたしの勝ち。
デッドorライブを舐めていた、通常攻撃は受けることすら不可能だった、と言う点では相手の勝ち。
このときこそ弓で攻めるべきだったんだろうね、シューティングポイントアタックがあったから、間合いを取りながら削っていけた。装備重量の制限上、防御面での不安はあるけど、相手は盾を装備してないから実質受け不可だったしねえ。
盾も装備せず、重戦車型で来るとは思ってなかったな。考えてみれば、デッドorライブがあるから軽傷が7点(スープレックス分)以下なら充分カスまで落とせるんだよな。槍装備でつきまくっていても多分結果は同じだったと思う。その時は重すぎてあたし盾装備できないし、防御できずに切り裂かれてエンド。
まあ、色々学んだ。勝利より敗北の方が、学ぶことが多いやね。
教訓1:なまじのカウンターアタックは盾だけでなく重装備にも阻まれる。
教訓2:盾受け不可と受け不可は強力。
教訓3:デッドorライブは、軽傷を積み重ねていく相手に対しては、実質ノーダメージで凌げるので非常に有効。
クレイモアでみじん切りにされたけど、まあしょうがねえや。投げること自体は何度かできたしな。
今度はもうちょっと頭使うよ。
しかし残念、ここで勝てばノリアが待ってたのにな。力不足ですまん。
ノリア気をつけろよ、あいつ、強いぜ?」
お疲れ、おばちゃん。